長髪にオッドアイ、遠目から見たら若干女性にも見えなくはない身長に体格だが根っからの男である
オッドアイである理由は片眼にガラス玉を埋め込んでるから

”正統な決闘“を好むUGNエージェント

エンジェルハィロゥなら武器を作った方が強い？モルフェウスなら銃を作った方が強い？知った事じゃねぇ

“俺”達人間は長い年月を掛けて発展の歩みを進めて来た。無論、それに伴い多くの武器が開発された

その武器の中で最も効率化された“芸術”がある
そいつが“銃”さ

お前らオーヴァードはエフェクトで銃を模した武器を大量に作るが...俺に言わせちゃ無粋の一言に尽きる。完成された芸術を模造するだけ、そこには何も籠っちゃいない。何処まで行こうと所詮はエフェクトに付随した効果で魂を込めてる様な半端な品になる

“人間”なら職人の魂籠った品を自分なりにカスタマイズするってのが礼儀であり浪漫だろ？

大事故に遭い、視力を失い。期待の眼差しは侮蔑に変わり
優しかった家族達はもう居ない。そこに居るのは名誉と保身欲しさで餓鬼に感情を向ける屑共だけ
嫌気がさして家を出る

その先で一人の男に出会う。少し小綺麗で紳士的な喋り方、語りかける姿は何処からどう見ても人柄の良い紳士の様に見えるだろう...その瞳に”漆黒の意思“を宿して居なければ
男は語る

“今から私を殺して頂きたい”

向かう少年は立ち尽くす、それも当然。つい先程まで何不自由なく育って来た少年にとってその言葉は“良くない事”だから
恐怖に震える少年に向けて彼に何かを放つ
それは頬を掠め、少量の血液がツーと流れる
それも続けて彼は言葉を紡ぐ

“本来、この1発で君は死んでいた”

それに向けて彼は次撃たれたら反撃を...等と思考を巡らせる

”次撃たれたら...と考えている様だが“

”私は君の攻撃を止める事が出来る“

”このまま行けば再び、君は死ぬ“

男は語り終えると少年へ何かを投げ渡す
この重みに形状、実物を見た事は無い。それでも
こんな状況下でこの特徴に合致するのはただ一つ
　　　　　　　　
　　　　　　　　　拳銃だ

”君に生きる【覚悟】があるならその引き金を引くと良い“

”無論、私も君を殺すつもりで立ち向かう“

”受け身であるならそのまま君は死ぬ“

少年は手を震わせつつも引き金に掛かった指に力を入れる
1度の銃声
1発目、彼の胴体に当たらんとする瞬間...弾は消えた
続ける様に彼は弾丸を放つ。少年はソレの向きなど気にせず”勘“で移動する
移動後即座に発砲
2度目の弾丸は幻影に撃ち込まれ虚を抜く
続け様に3発目、最早躊躇いすらなく弾丸を放つ
3発目は砂の帷に包まれ姿を消す
少年に応える様に彼の攻撃も勢いを増す
影と光を帯びた弾丸が少年へと向かう
避けるにはあまりにもソレは速く、鋭い
心で理解する。避けれないのであれば、受け身では勝てないのであれば...迎え撃つのみ
銃を向け、瞬で呼吸を整え。ソレに向けて撃つ
勢いが足りず相殺には失敗するが致命傷はなんとか避ける
しかし、避けれないのは彼も同じく。互いに逸らし切れない弾丸を腹に受ける...事は無かった
当たる直前、影が銃弾を飲み込む
残りは恐らく後1発、先程の様に対処をされたら勝ち目は無い。覚悟を決め、少年は向き直り駆け出す
避けさせはしない、殺られる前に殺る。そう思い放った銃弾は彼の心臓部を確実に撃ち抜く
　
　　少年の頭には血が流れていた

右目に穴を開け光を失い、立ち尽くす
心臓部に穴を空けながらも彼が語る

”俺の価値感は社会とはずれている...しかし、真なる勝利には【男の価値】が必要だ”

“君にはこれから何度も【試練】が訪れる...目の前に立つ壁が向こう側を塞ぐ事もあるだろう。...そんな時、【光の道】を見つけろ.....進むべき【輝ける道】を.......最期に、貴方へ最大の感謝を”

“そして...”

“ようこそ......『男の世界』へ......”