容姿・経歴・その他メモ

彼女は10数年前、双子として生を受けた。
綺麗な碧い瞳が目立つ姉と、赤く濁った瞳が目につく妹。
幼い頃は姉と等しく寵愛を受けた彼女だったが、小学校へ入学してから数年が経ったある日を境に、その環境は一変する。

社会とのズレ。発育のズレ。ズレ、ズレ、ハズレ。

文武両道で人柄がよくクラスの人気者の姉、対照的に根暗でこれといった取り柄のない妹。
｢出来のいい」姉と違い｢不出来な｣妹。いつの間にかそんな構図が出来上がってしまっていた。
周囲から疎まれつつある彼女だったが、そんな中でも姉だけは優しく接してくれた。
精神的な拠り所を姉のみに頼る彼女へ、さらに追い討ちをかける事件が発生してしまう。

▫️▫️▫️小学校無差別殺傷爆弾テロ。

突如として生まれた爆音と炎熱は全ての少年少女を焼き尽くした。
……姉の後ろを歩いていた彼女だけを除いては。
咄嗟の勢いで彼女を庇った姉は、彼女の眼前で命を落とす。
今際の際に紡いだ言葉は、彼女の心に深い爪痕を残すことになる。
｢私には出来なかったことを……貴女は自由に生きて。｣

姉なりの気遣い。周囲からの期待に束縛されていた姉なりの、妹へ投げかけた言葉。
精神的支柱を失い深い絶望に突き落とされた彼女は、オーヴァードへと覚醒する。

｢自由に」｢姉に出来なかったことを」
断片的に言葉を捉え曲解した彼女は、無意識のうちに姉の言動や容姿をトレースし始める。
遺体から唯一無傷だった碧い眼球を拾い上げ、自分の眼孔に押し込む。
無事な衣服を剥ぎ取り、自分のものと入れ替える。
入れ替える。
入れ替える。
入れ替わる。

だって自分よりも、優秀な姉が生き残ってた方がみんな幸せだもんね。

遺されたランドセルに、ぐちゃぐちゃになった思い出と姉を詰め込んで、今日も彼女は旅をする。
その先に何も無かったとしても。

覚醒したオーヴァードであることはUGNの知るところとなり、素早く保護される。
何ヶ月かの実務経験のうえ、星永御鷹の下に配属されることだろう。
____________________


彼女が『姉』をトレースしているときの一人称は『私』で、自分の素が出ているときは『ボク』になる。



彼女は｢姉だったもの《シスター：オリジン》」をランドセルから放ち、武器として扱う。
｢シスター：オリジン」はその体積の数十倍まで膨れ上がることが出来、切断や刺突、殴打までマルチな肉弾戦を行うことも可能。切り離すことは出来ないため遠距離戦闘は苦手。

体重が身長に比べてかなり重めだが、これは彼女が体重測定の際にも《シスター：オリジン》を離そうとしなかったため。実際の値は彼女にも分からない。お風呂とかの時には横に置いてます。水は弾いてくれるので。

セッション履歴