父はレネゲイドが世界に散布された20年前に覚醒し、組織創設時からUGNに籍を置いていたオーヴァードだった。母は非オーヴァーであるが同じくUGNに所属していた職員の一人であり、共にパリ支部で「遺産」・それに連なるレネゲイドの根源を探る研究を行っていた。子供たちは非日常の世界を知らずに緩やかに時間が過ぎていく、筈だった。
10年前、父と母はある1つの遺産について研究を行っていた。研究自体は滞りなく進んでいたが、何分貴重な品の為早く返さなければいけなくなり、それによって研究も急を要することとなって、家の中にも簡易的な研究室を設けて進めることとなった。その時期は両親も忙しかったためか家族での時間も多く取れず、非日常の世界を知らなかった昔のジョルジュは、初めは自分も仕事を何か手伝えないかと、親のいなくなった少しの時間の間に研究室の中に入ってしまった。そこで、輝かしく光る物体__「遺産」を見てしまった。自分の想像を超える世界が、知識が、すぐ目の前にあるのだと理解してしまった。

ジョルジュはその後の記憶が微妙に曖昧になっているが、体が引き寄せられるように遺産に触れようとした寸での所で庇う様に母親が先に接触してしまい、遺産からの過剰なレネゲイドを体内に取り込んでしまったことでジャーム化してしまう。しかし母は暴れるような事もなく、体がレネゲイドに耐え切れず昏睡状態となってしまった…と、記憶とその後の状況で理解した。そしてそれから少しずつ、後悔と罪の意識と共に自身の体にレネゲイドによる力が発露していくこととなる。

『―私は贖罪の為に生きている。家族の為に今からでも、少しでも正しく在りたい』

(以下備考)

〇エヴリシングレディ
何か色々変形するし収納できる鞄型の精密機器。
日本へ出国する際にパリ支部から餞別で渡された物で、正式名称は「戦闘用多機能式変形鞄型機器：キルヴィア」。文字通りスーツケースの形をした精密機器で、強力な武器や防具を収納する他、戦闘・情報収集のサポートを行うAI(〇フォールンスプライト)も存在する。

〇アンチマテリアルライフル
種別：射撃　技能：〈射撃〉　命中：0　攻撃力：20　G値：0　射程：300ｍ
・この武器を使用する射撃攻撃に対してはガードを行えない。カバーリング時も同様。
　同時装備不可、同エンゲージに攻撃不可。
〇PDW
種別：射撃　技能：〈射撃〉　命中：-1　攻撃力：9　G値：0　射程：20ｍ
・マイナーアクション使用時射撃攻撃の対象を範囲選択に。この効果は1シナリオ1回まで
　同エンゲージに攻撃不可。
〇リアクティブコート
種別：防具　行動：-2　装甲：6
HPダメージが適用される直前に使用。HP-3D。効果使用時防具は破壊される。