容姿・経歴・その他メモ

"日常"が退屈で嫌いだった。刺激が欲しくて、ちょいワルな連中とつるむようになった。
といっても田舎者だから大したことじゃない。校則を破って髪を染めてみたり、近くの繫華街に繰り出して騒いだり。そんなものだった。だからだろうか。それがほんの少し虚しかったのは。

その日もいつものように、ちょっと遠出して、夜遊びして、カラオケでオールでもする……それだけのつもりだった。「ソレ」に出会うまでは。
目の前でダチが死んだ。マンガみたいに首が吹っ飛んでって、アホ面晒してたのをなんでか鮮明に覚えてる。
他の奴らがなんでか動けなくて、唯一なんとか走れた俺は真後ろにいた後輩の手を引いて逃げた。────前にいた、アイツらを見捨てて。

逃げて、逃げて、逃げて、逃げて。
気づいたら病院だった。そんで、レネゲイドだとかジャームだとかUGNだとか、いろいろ聞かされて。
……あの場で俺が動けたのも、俺がオーヴァードになっちまったから、ってのも聞いた。

バカだよな。取り返しがつかなくなって初めて"日常"の大切さを知るなんてよ。
……正直、まだ実感はねぇよ。でも、学校に行ってもアイツらの席は空っぽだし、センコーはなんにも聞いてこねぇし、そのくせ貰ったUGNとかいうところの連絡先はスマホにきっちり載ってんだよ。
だから、少しでも。俺が何かできるなら、したいとは思ってる。

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