アネキに見てもらいたいから。
人為的にアネキのような力を得られるように育てられた自分は、結局何者にもなれずアネキから見捨てられてしまった。
でも自らが監視対象になれば、きっと見ていてくれると思ったから。
人じゃないモノを、どうしても信じていたかったから。
見てもらうためなら、どんな仕事だってこなしてみせる。

「出来損ない」のチルドレンだったため、細々とした任務をこなしながらも組織からは認められず劣等感を抱えながら過ごしていた。
しかし、遺産を貸与されたことによってUGN内部の監視対象へと昇格することになる。
その後の任務によって自らや同じエージェントたちの働き如何によってはたくさんの人々や上の人間を動かせることが出来ると知った。
そのため、任務には全力で、アピールできるように取り組む。
いつの日か、しっかりと自分の名前を認識してもらうようになるために。
そして、そのことによって自らも、アネキを監視できるようになるために。

大分類:誓約の瞳
小分類:サリエルの瞳【レプリカ】
偉大なる大天使の名を秘めた偽りの瞳。レプリカ品のため効力が弱く、命令を下すことしか力が及ばない。
その像に映る情景は、次第に人が見るものではなくなっていく。
遺産を手に入れてからは他人の姿がだんだん歪な形に見え始め、気持ち悪さを感じている。
しかし、その対象は他人の姿形だけだ。