UGNチルドレンの青年。目つきが鋭く、悪人顔。
言動もまた見た目から受ける印象通りで、口も態度も悪い天邪鬼。
チルドレン同士の不和も度々あり、同支部の上層部からは問題視されているとかいないとか。

しかし意外なことに、訓練や任務への意欲は高い。
どころか、特にジャームの討伐任務やFHとの抗争などでは極めて積極的に動き、協調性すら見せる。
そのモチベーションは、「悪人(クズ)をこの世から減らすこと」。
彼なりの「悪人」への基準があるようで、それを満たした相手には尋常ではないほどの敵愾心と憎悪を露わにする。

日ごろは相棒のチルドレンとの二人一組(ツーマンセル)で行動することが多い。

特殊な《ワーディング》を持ち、展開と同時に範囲内のオーヴァード以外の時間を停止させる。
色と音を失った世界が静かで薄暗い『夜』に喩えられ、「夜告げ人(ブギーマン)」のコードネームがついた。

戦闘では自らの血で仮面と大鎌を作成し、死神や怪人を連想させる姿となる。
鎌による傷口から相手の血を吸収することで自身の傷を修復できる。
また、切り札として限定的な時間操作も可能。相手の行動直前に割って入り、機先を制することを得意とする。

能力発動のトリガーは自傷。指に小さな刃物を装着しており、大鎌の作成時や時間操作時にはこれで自らを傷つける。
自傷と修復を繰り返す姿はまるで何らかの罰を受けているようにも見える。

紅月恭也という少年は、夜が怖かった。

子供にとって夜は恐怖の象徴だ。暗闇の中に子供は様々なものを見る。
加えて彼にとって、何か悪いことが起こるのは決まって夜だ。
母子家庭の彼が唯一の肉親を失った日も、静かな夜だった。
目の前で息絶える母親と目が合って――それ以降の記憶はない。少なくとも、オーヴァードに覚醒したのはその瞬間だ。

超常的な能力を手に入れようが、UGNに引き取られようが、夜への恐怖心が消えることはない。
むしろ、トラウマにより恐怖心は増す一方だった。
「悪人」による事件や事故は尽きることなく、それらの知らせは彼の怯えを増幅させる。
しかし数年経ったある夜…彼の中で何かが切れた。

――良い子は早く寝ないといけない。なら悪い子は寝なくてもいい(よるがこない)の？
――悪いヤツが動くのはたいてい夜だ。そいつらが夜を楽しんでるのに、どうして僕らだけが夜を恐れなきゃいけないんだ？
――あいつらのために一生夜に怯えてたまるか。僕が、

僕があいつらの『夜(恐怖)』になってやる

それから彼は、チルドレンとしての能力を飛躍的に上昇させた。
公にされていないような、レネゲイドの能力を向上させる危険な実験にも積極的に志願した。
仮面を被り、「怪人(ブギーマン)」を演じ、悪人に恐怖を刻みつけられる“力”を求め続けた。

天邪鬼のような振る舞いをし始めた理由は単純、夜(クズ)の世界に立ち入るため。
より正確に言えば、夜に生きる者(クズ)と同類であるように振る舞うことで夜やトラウマへの恐怖心を誤魔化すためである。
悪を演じる自分を罰するように、自傷のような能力が発現した。

嗤え。奴らがもっと怯えるように、恐ろしく嗤え
昼(おもて)で裁けないクズどもは、夜(うら)で裁くしかねェんだよ――どれだけ手が汚れてもな

――よう、女

数年前から、彼に相棒(バディ)のチルドレンがつくようになった。
それも、目覚めたてのある少女を助け、そのままUGNに引き入れたというのだ。
それまでの彼は口を開けば軋轢を生み、常に一匹狼だったはず。ジャームの討伐には乗り気でも、人助けをするようなタイプではなかった。

――助かってすぐで悪ィが、お前にゃある選択をしてもらわなきゃならねェ

どういった風の吹き回しだ、と本人に尋ねてみれば、
「偶々そういう気分だったンだよ。飽きたらすぐ捨てるさ」「面(ツラ)が俺の好みの女だっただけだ、文句あんのか？」
と最低な答えしか返ってこない。
「“夜告げ人(ブギーマン)”に相棒(バディ)ができたらしい」という知らせは、相手への同情を以て受け止められた。

――その力は、夜(うら)の世界への片道切符だ。強ェ奴が弱ェ奴をねじ伏せて、てめーの意見を通す…クソみたいな世界だ

彼が心の内に秘めた本当の理由は、「眼」だ。
門身 巳徒――彼女の眼からは、抑えきれないほどの激情を感じた。
理不尽な現実への怒り、何か巨大なものに対する恐怖、それに同じだけ向けた憎悪。そして、寂しさ。

――そんなもん全部忘れて、良い子ちゃんで早く寝る…それが一つ目の選択肢だ。オススメはこっちだな

自分と同じだ。そう彼は思う。
コイツは今、この世のどこにも心から気を許せる人がいないのだ。ただ何かを憎んで生きるしかないんだ、と。
自分もそうだから。

――ただおめーに、どうしても許せない何かがあって。それを裁く力がどうしても要るってんなら…

それは悲しい眼への同情か、はたまた同類への奇妙な親近感からか。もしくは、彼自身も寂しかったのかもしれない。
心情はどうあれ、事実として彼は相棒にその人物を選んだ。
そして驚くべきことに、関係はある程度上手くいっているようだ。
ついた悪態を表情も変えずに流されることにやりづらさを感じながら、だが。

――悪い子(オレ)とひとつ、『夜更かし』をしてみる気はねェか？

《赫き剣》を最大限活かしたい。
せっかく強い武器を最大限活かすなら《オーバーロード》か追加行動が欲しいなって思った。
今回は《渇きの主》で回復する意義を持たせる理由も兼ねて《時間凍結》を使った追加行動。
実は【肉体】11まで上げるとタイタス復活だけで何とかなるが、本筋が《赫き剣》から逸れるので割愛。

《赫き剣》《破壊の血》と《時間凍結》でHPコストがめちゃくちゃ重いが、問題ない。
まず万全の状態なら普通にHPが37あるので、先手の追加行動で-20、武器作成で-12の計-32でも足りる。「実験体」さまさま。
しかし《加速する刻》などで先手を取られてしまった場合、タイタス復活でHPが17。足りない。
その場合、自手番の武器作成で-12して6、攻撃で16回復して21となり、コスト20を捻出できる。先手ではないが、二回攻撃の時点で強いのでヨシ！

「○○しないとお化けが来るよ」のような、躾けのための脅しに登場する怪物(ブギーマン)がモチーフ①。
子供の頃に感じる「夜」や「暗闇」への漠然とした恐怖、得体の知れなさがモチーフ②。
そしてそれらに怯える子供がモチーフ③。
ツイッターやピクシブで一瞬流行った「バットお嬢様ン」がモチーフ④。

フード＋ペストマスク＋鎌＝めちゃくちゃ見た目がカッコイイ。
名前はそれっぽい思いついたやつってだけ

「ブラックダイヤモンド」の演出をGMがどのくらい拾ってくれるか次第で戦闘前にどのくらいカッコつくかが変わる。
何となくのイメージは咲夜（東方）とかDIO（ジョジョ）とかみたいな画面がモノクロになる感じ。
ボスが「なっ…何ィ！？」とか一言言ってくれるだけで幸せになれます。お手数おかけします。

〈白兵〉9〈意志〉3…適宜伸ばす。必要経験点2～
《復讐の刃》…さらなる追加行動にしてウロボロス/ブラムにしなかった理由。先手が取れる利点にもなる。必要経験点15～20
「メモリー」…やれ追加行動だ武器作成だとヤバめの侵蝕率を調整する。必要経験点15
《朱色の大斧》…シーン持続攻撃力バフ。係数が高く、最大レベルも高いが初撃に乗らない。前提の《渇きの主》を既に最大レベル近く取っており、尚且つ行動回数が多いこのビルドと相性が良い。必要経験点20～35
「リーサルシャイン」…Q.なんでこれより先に「ブラックダイヤモンド」とか取ってるの？A.趣味。必要経験点10
「インフィニティコロナ」…一撃限り武器攻撃力2倍。強いが必要経験点が高め。必要経験点30