容姿・経歴・その他メモ

何歳かも覚えていないころ、遊びに来ていた複合施設の火災事故に巻き込まれた。ただ周りを埋め尽くす紅蓮の炎と、ボロボロと崩れてくる天井や壁が怖かった。この時、初めて心の底から「死にたくない」と願った。
幸か不幸か、偶然か必然か、親切心か気まぐれか、その場に現れた春日恭二によって発見され、救助隊が見つけやつい場所まで連れて行ってくれた。酸欠で意識が朦朧としていたが、抱き上げられた腕が炎よりも温かく鉄筋コンクリートよりも力強く感じたこと、迫りくる炎や瓦礫をいとも簡単に薙ぎ払ったことだけは、やけに鮮明に残っている。
体のあちこちに火傷の痕こそ残ったものの、一命をとりとめることができたが、この事故の記憶が消えることはなく、火に対して強いトラウマがある。
また、傷跡を晒すことに抵抗感がありいつも長袖の服を着用するようになった。学校の水泳の授業も敬遠しているため、実は泳げない。

いまだ春日に感謝を伝えることができていないことに燻りを感じているうちに中学生になったある日、なんとなしに街中を歩いていたら偶然にも春日の姿を見つけた。
声をかけようとしたところで、事故の記憶がフラッシュバックし当時の恐怖が襲い掛かる。
死にたくない、死にたくない、あの人のような力があれば…。心の底からの願い、それは強い渇望となり自身の覚醒を促した。
オーヴァードに覚醒したとき自身の周りに立ち上ったのは、恐怖の象徴である炎だった。
自分で起こした炎とは理解できず、パニックになったところをUGNのエージェントによって保護、オーヴァードについての知識を教えられる。
最初はエージェントとしてUGNに入ることを勧められたが、自分のトラウマによって力を上手く使えるときと使えないときがある、と判明したため組織には入らず、時々協力するというイリーガルとして関わることになっていく。

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