容姿・経歴・その他メモ

【容姿】
黒い髪を雑に束ねている。口裂けのような大きな傷がある。下駄や着物など和装を身に付けている。右腕はノースリーブで、の肩の辺りに溝がある。また、脇差の先に風呂敷をぶら下げて普段は移動している。
戦闘時：左腕で右腕を握ると変形していき、肩までの部分が刀として引き抜かれる。引き抜いた部分からは黒い触腕が幾つか生える。

【経歴】
困窮した家庭に生まれ、元々望まぬ子だったため赤子ながら捨てられる。そこを戸籍の無い子どもに目をつけた忍者の一族「鞍馬家」に拾われ、暗殺者として育てられることとなる。…しかし、鞍馬家は頭を抱えることになる。忍者の心得に反してとにかくよく食うので食費が圧迫される上、徹底的に隠密・集団行動に向かない性格など、全く忍者に適性が無かった。その中でも百子とは悪くない仲を築くが、程なくして鞍馬家からも追放されてしまう。
放浪の中、オーヴァードとして覚醒しながら腕っぷしで何とか生き延びる。だがある時腹の虫に限界が来たため行き倒れてしまう。そこに食事を与えたのが、剣術道場を営んでいた源家だった。この時まともに剣術に触れ、その家の子ども・武流と共に剣を振ることの楽しさに目覚める。その後は度々道場に顔を出しながら、裏社会で自由に生きる日々を過ごすが、日本では真に自由には慣れないと悟る。そうして現在より３年前、武流と別れの呑みを終えた後交易都市ノーポリスへ渡った。元々築いていた悪名に加え、ノーポリスで起こした「刺客百人喰らい」の逸話が積み重なり、伝説の殺し屋”奈落”として現在放浪中。
→ノーポリスのため、亡き友のため、モモとの契約のため。真贋問わぬ流浪人は腹ごしらえに勤しんでいる。

【性格】
癖の強い方言で喋る。かなりの傍若無人で、特に命を狙ってきた刺客は身体も命も好きにしていいと思っている。かなりの悪食かつ大喰らいでいつも飯の工面に苦労しているため、飯の恩義には篤い。十日分の飯と引き換えに殺しの依頼も受けたりする。剣を振ることが好きだが、型にハマるのは嫌なので大抵はアドリブの技である。戦闘スタイルの元にもなっている「想像力」は大事にしており、戦闘時に場所を荒野や月夜などに脳内変換している。好物はうどん。
「自由」に強く固執しており、自分の腕っぷしひとつで生きられる場所を求めてノーポリスにやってきた。
百子はなんだかんだ嫌な奴の認識ではないため、ごくたまに連絡を取っている。（大抵は百子側から）

【能力】
肉体の構造をある程度自由に作り変えられる。これを活かして片腕を引き抜いて刀とし、レネゲイドを喰らう触腕を生やした異形の戦闘形態となることができる。喰らったレネゲイドは即座に消化して自分の力とすることも可能。

【その他】
剣技の名は武流に”大蛇流”と名付けられた。

履歴

ＬＡＳＴ　ＤＡＮＣＥ成長メモ　１４４
自動触手５削除　＋３５
合計１７９

メモリー×３取得　ー４５
暴食の神蛇３取得　ー２５
原初の黒取得　ー１５
強靭骨格５　ー３５
自在刃取得　ー１５
リスクジャンキー取得　ー１５
エピック取得　ー１５
白兵６→１０　ー１２
意志＋１　ー２
合計１７９

※修行パートで百子とのやり取りはさみたい気持ちあり

「まだまだ甘ェぞォッ！」
眼帯の男に圧される。ここの所ずっと食っては刃を交える日々。
「だぁっこん畜生がぁっ！いつまで続けるんじゃこんなん！」
初めこそ強者たる者共と刃を交えられることに喜んで打ち込んでいたが、こうも続けられては窮屈だ。自由を求めるこの心には限界が来ていた。
「とはいってもなぁ、お前さん文字通り荒削りだし」
「それがなんじゃ、もう粗方は喰ろうたし秘策もある、そんでモモと組んであの包帯野郎を殺るんじゃろが！
もう勝算はあるきに！さっさとカチコマせい、窮屈なんじゃわい！」
吐き散らした鬱憤に、目の前の男は冷淡に吐き捨てる。
「いや、このままならまだ勝てる見込みは薄いぜ。
お前も喰らった通り、実力はまさしく伝説級だ。そんで当然敗北は死を意味する。このノーポリスで伝説を打ち立てたんだ、理解してねぇハズがねぇ。
それとも、目を背けようとしてんのか？」
「…何じゃと？」
血管が音を立てて隆起する。ひどく癪に障る言葉だったからだ。
「肉体を変形させるスタイルも自在ではあるが中途半端だ、研ぎ澄まされてねぇ。剣術も同じだ。
テメェの自由とやらはお山の大将やって死ねりゃ満足なのか？」
「………！！」
奥歯が砕けそうなほど、血が流れ出そうなほどに食いしばる。
思考を乱され、その場を去るほか無かった。

昔から、望まれたものなど何一つ持っていなかった。
あったのは、己が望んだただ生き延びる力。
それだけだったから、ただ自由に生きたかった。己を偽らずに。
その為には邪魔だった。掟も、法も、人との繋がりも。
──あぁ、だからだ。奴の言葉に腸が煮えくり返るのは、それが遠くないものだからだ。
負けるつもりなどさらさら無いが、己だけの自由な生は死んだらそれまで。
後悔しようが憤怒しようがただ消えていくだけ。刹那主義の考えには関与しない。
それは言い換えれば「常に死んでもいい」ということなのだ。
…それじゃあ、生きてきた意味が無い。

行き場のない感情に振り回される中、ふと脳裏によぎるのは、グリムリッパーのバディについての小言だった。

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