十数年前、当時のアラスカ支部が山中の調査をしていたところ、オオカミの群れの中で人に変化する個体を発見。保護される。
捨てられたから狼に変化する異能を身に着けたのか、狼に変化する異能ゆえに捨てられたか定かではない。
通常規定通りチルドレンとして育成された後、何よりアラスカの大地に適応した異能の持ち主であることから新設されることになった自然保護部隊の初期メンバーとなる。

ビフロストとは、北欧神話において地上とアースガルズを繋ぐ虹の橋を指す言葉。
人と獣の境界線を守る門番を担うことから命名され、トップは虹神“ヘイムダル”を。
隊員は門番を担う共通点から、ギリシア神話よりヘスペリデスの園を守るニンフたちのコードネームを拝命する。

狼変成能力。
雪山に混ざる灰白色の狼に変じ、尋常の獣を上回る身体能力を得る。
「人より獣の方が強い」という本人の認識故か、獣の姿となれなければ本領を発揮できないという欠点も有する。
従ってスタートダッシュも遅い。

欠点を克服するべく「獣の頑健さ」を肉体に宿らせる能力を後天的に獲得。条件付きではあるがかなり頑健に。
その他に一撃の鋭さを極めるための切り札を何種類か保有するが、身体リミッターを無理矢理外したり死の危険に陥ることで本能を呼び覚ましたりするものでいずれも不安定。

UGNアラスカ支部で生まれ育ったようなもののため、支部構成員からは娘・あるいは妹のように可愛がられる。
彼らの態度を吸収して男勝りな性格を形成するに至っているが、身内に対しての態度は「くつろいだ大型犬」とも揶揄されるきわめて温厚かつ穏やかななもの。

特にリスティア・ライエルランドは白兵戦を得意とする先達かつ目標として、甘いものを楽しむ同士として、多くの時間を共に過ごした姉のような存在。