サンプルセリフ
「おう、いらっしゃい。ジャ〇プ買いに来たんだろ?あれはすぐ売れちまうからな、あんたの分取っといたよ」
「私はUGN・N市支部長の弧遊原ナギサだ。ナギサ姐さんって呼んでくれ。」
「おばさんなのはまあ事実だけどね、本人に言うもんじゃないよ。正しきゃ何言ってもいいと思うんじゃないよ」
「生憎不器用なもんでね、これしか能がないのさ!」
性格
ざっくばらんな姉御肌。
一見すると竹を割ったようなさっぱりした性格で悩みもなさげに見えるが、あれこれ背負いこんでしまうタイプで実は結構危ういところもある。
それを見せないのも大人の仕事だと思っているが。
身内に大して情が深く、防御エフェクトもないのにすぐ他人を庇ってしまう。
そのせいで防具が買うなり壊れていき、頻繁に買い直している。
これでも案外ロマンチストなところがあり、他人の恋愛にお節介を焼いたりもする。
なお本人にあまり恋愛経験がなくほとんど漫画の知識であるため役にはあまり立たない。
ついでに言うと同性愛者。もうアラフォーなのに、実らなかった高校時代の初恋を引きずっている。
好物は柿の種。過去のトラウマから酒は嫌いだが、元はよく飲む方だったのでつまみだけが好みとして残った。
カヴァー:本屋店長
昔は病弱であまり外出できなかったことから、読書が趣味であった。
色々あって精神が乱れている時も漫画や小説に心を救われた経験があるため、本好きである。
そんなこともあって支部を「弧遊原書店」という本屋に偽装しているが、半分くらい職権乱用である。
本屋としての仕事も本気でやっており、UGNのことを何も知らない従業員もいる。
地域密着型の本屋として、近くの大型商業施設にある書店とは別の需要がありそれなりに繁盛している。
1階が本屋、2階が事務所(という名の支部)となっている。
(以下性癖に忠実に設定を作っただけなので、シナリオ中ではほぼ出ないと思われる設定が山ほどあります)
過去
出身はギリギリ関東にある地方都市。
物心ついた時から母親はおらず、父子家庭で育つ。
喘息持ちで体が弱く引きこもりがちな幼少期を送った。
一方性格は明るく、友達も多い方。
しかし高校で幼なじみの親友・日向路陽光がいじめに遭い、それから彼女を庇ったことで自身もいじめられるようになった。
いじめに耐えきれなくなり陽光が転校してからもナギサへのいじめは続き、最終的に彼女も高校を中退した。それ以来彼女とは会っていないが、化け物と化した今では会ってもしょうがないなと諦めている。
幼なじみで、親友で、そして初恋の人だった。あるいは今も。
親との関係は小さい頃はそう悪くなかったものの、成長するごとに父の視線が娘を見るものから女を見るものへと変わっていくのを感じて距離を置くようになっていた。そのためいじめのことも相談できず、高校中退後逃げるように上京し1人暮らしを始めたため実質的に絶縁した。
本人曰く、「私を女として見てたと言うよりは、あれは私を通して母さんの面影を見てたんだと思うけどね。結局私を娘として見てなかったのは同じさ」とのこと。
上京後は何年か職を転々としながら無気力に過ごしており、ふと気づけば路地裏で酔いつぶれているような生活を送ることになる。
そのうちに危険なグループに目をつけられ、薬と酒で前後不覚にされた上で散々弄ばれた。
今でもその事がトラウマになっており、その反動と先述の初恋を引きずっていることもあってロマンチックな「ちゃんとした」恋愛に強い憧れを抱くようになった。
さらにその時のグループの誰かとも分からぬ子を妊娠してしまうが、ナギサは子に罪はないと産むことを決意。20歳であった。
元々病弱な上に酒と薬で弱っていた体や費用面などの問題を数多く抱えていたものの、なんとか無事産むことが出来た。
産まれた娘をミナトと名付け、大変ながらも喜びに満ちたシングルマザーになる。
それから10年後。とあるジャームが通学バスを襲い、ミナトは死んだ。
ちょうどナギサが娘をバスに乗せ、見送るところだった。
同じ場所にいたママ友たちがワーディングで意識を失う中、彼女だけが立っていた。
強い怒りが彼女のレネゲイドを目覚めさせた。
しかしナギサは戦闘などしたこともない人間だった。
彼女にできることは、その体で他者を庇い護ることだけ。
UGNの部隊がジャーム対処のためやってきた時、ナギサはジャームに幾度となく殺されリザレクトを繰り返しながら、まだ息のある子供やママ友たちにその凶刃が向かないよう必死で立ち回っているところだった。
UGNに引き取られ、オーヴァードとしての生を手に入れたことでその時守った人々ともまた疎遠になった。
娘が死んだことでママ友たちとのつながりもなくなった。
体を張って守った相手と会えなくなるジンクスを自嘲しながら、化け物になったにも関わらず身を守るエフェクトに恵まれず他人を戦わせる技術ばかり身につく己の不器用さを呪いながら、ナギサはUGNエージェントとして活動した。
この頃、母がオーヴァードであったことが発覚。
UGNのデータベースに名前があり、起源種は彼女の遺伝だったことが判明。
ただし、既にジャームと化してUGNに抹殺されたことも分かった。
これを機に、好きではなかった父の姓ではなく「弧遊原」という母の旧姓を名乗るようになった。
オーヴァードに目覚めてから6年後。多くのものを守ろうとし、失い続けた弧遊原ナギサはUGNの支部長となった。
今願うことは、もう大切な部下や友人を失いたくないということ。
そしてもし叶うなら、今からでも……いや、なんでもない。
私は主人公にはもうなれっこないんだ、甘酸っぱいロマンスは若いヤツらの役目。私は体を張ってハッピーエンドのお手伝いをするだけさ。