誕生日：12月4日
好きなもの：正義、ヒーロー、お菓子
嫌いなもの：悪
趣味：特撮ヒーローグッズ集め
苦手：悩むこと

童顔かつ直情型の性格ゆえに侮られやすいが、躰道と截拳道の使い手で戦闘力はかなり高い。
正義の味方に憧れて警察官になった経緯から分かる通り、正義感が強く、道理が曲がったことが嫌い。
正義感の強さ故に悩むこともたまにあるが、極力悩まないように努めようとする(ドツボにはまるので)。

「なんだか知らないッスけど……とにかくヨシ！！」

身につけた体術にエフェクトを付与してシンプルに殴る。
アクロバティック、スピーディー、そして必殺。

彼女は子供の頃からヒーローが大好きだった。
男子に混じって戦隊モノごっこや特撮ヒーローごっこ遊びに興じ、年相応に暴れまわった。
「わたし、赤妻だから！赤妻の赤はヒーローのリーダーの色だから！守られるだけのお姫様なんてやだから！！」
子供並みの屁理屈で男子の顰蹙を買うことも多かったが、それでもヒーローを夢見るちょっと変わり者の女子だった。

ある日、親に連れられて公園に遊びに行ったときのこと。
たまたま当時の人気特撮番組『仮面ライダーグレイ』の収録現場を目にすることが出来たのだった。
ヒーロー大好きな彼女のお目当ては勿論、仮面ライダーグレイこと南孝太郎お兄ちゃんである。
収録の合間に無遠慮ながらに駆け寄って、写真とサインをねだったのだった(当然、後で親にそれなりに怒られることになるのだが)。

「孝太郎お兄ちゃん！わたし！孝太郎お兄ちゃんみたいにヒーローになりたい！ヒーローって、どうやったらなれるの！？」
撮影の合間の貴重な休憩時間にも関わらず、南孝太郎――倉田てつおは役そのものの爽やかな笑顔で答えたのだった。
「そうだなぁ、弱い人や困っている人を見過ごさない人になることかな？そしたら、君も俺と一緒のヒーローになれるよ！絶対だ！」
『弱い人や困っている人を見過ごさない』。孝太郎お兄ちゃんの言葉は彼女の心に深く深く刻み込まれた。

それからの彼女はヒーローになるために奔走した。
弱い者いじめは絶対にしない。寧ろ、そんな現場は絶対に見過ごさない。
正義感を煙たがられることもあったが、それでもヒーローとしての志は決して折れなかった。
そんな調子で大きくなり、自然な流れで正義の味方=警察官として、地域の平和を守るヒーローとして戦うことになった。

世界の平和を守れるヒーローには程遠い。彼女の手の届く範囲の平和を守るので精一杯かもしれない。
だが、彼女の正義の心は決して折れないのだ。

「この地域の平和は、この赤妻未来が守るっス！それがヒーローの務めっスからね！」

南嘉野区警察署特別犯罪対策対レネゲイド対策特命捜査課、通称“R課”(正式名称が長いので誰も正式名称を口にしない)。
文字通り、レネゲイド関連の犯罪対策として設けられた特課。
課に所属するものは全てオーヴァードである。
レネゲイド関連の案件がない場合、他課の雑務に回されたり課内で暇を持て余している印象が強いからか、『署内のお荷物』『穀潰し』『人材の墓場』『暇課』などと揶揄され、署内での立場はかなり低い。
警察組織がレネゲイドに対する対応が後手に回ったのはレネゲイドに対する無理解とUGNに対する縄張り意識による泥沼化によるものだと懸念した現課長が、官房長に掛け合うことで『警察組織によるレネゲイド対策特課』を設立。UGNとの協力体制も柔軟に対応している。