容姿・経歴・その他メモ

「それで隠したつもり？アタシちゃんに盗めないものなんてないってば。残念だったね～」

「他人から奪うことに理由なんていらねーって。高尚な生き方なんて、たまたまそう生きれた奴らの勝手じゃんね」

「アタシこそが簒奪の徒。失う恐怖に怯えて眠れ、丸々肥えて太った豚共」

▼経歴
ギルドチーム「フォーカーズ」のメンバー。
物心つく前に両親にはした金で貴族に売られており、14歳頃までを屋敷の中で飼い殺しにされてきた経緯を持つ。
ろくに人間として扱われなかった期間が非常に長く、壮絶な暴力に晒された結果身体機能のいくつかを喪失している。
奴隷生活の中で一度死を経験しており、その際にオーヴァードとして覚醒、屋敷の住人を鏖殺し暴走していたところをUGNに引き取られる。
数か月間のメンタルケアと一般教育によって人として最低限の知識は得られたものの、あくまで知識として覚えただけでしかなく、奴隷生活を経て歪んで成長した心はそれらを実感することはできなかった。

まともな生き方に苦痛を覚え、UGNの庇護下を抜け出して放浪生活を始めて以降は権力者などから財産などを奪うことで生計を立てていた。
彼女の所業によってそういった者たちが影響力を失うことで虐げられていた者が救われた事例が多々あり、皮肉にも"義賊"として噂されるなどしていたようだ。

現在はギルドチーム「フォーカーズ」に所属し、存分に盗賊としての腕を奮っている。
チームメンバーに対してある程度の仲間意識めいた感情を少しくらいは有しているようで、「まあアタシちゃんの仕事のお手伝いとして役立ってるって評価してあげないこともないケドー？」とのこと。


▼パーソナリティ
鮮やかな水色の髪と、非常に長くしなやかな躯体が特徴的な女の子。
何事にも楽観的な性格で、大体いつもにこにこ笑っており、表向きには悲惨な過去を感じさせない。
しかしながら前述の経緯により実年齢と精神年齢が嚙み合っておらず、またどうしようもなく価値観が湾曲してしまっている。
"何かを大事にする"という感覚に乏しく、これといって何かに執着したりすることがほとんどない。
付き合いが長くなればなるほど、人間としての根本的な感覚にズレがあると感じるだろう。
そうした"噛み合わなさ"をストレスに感じることもあるらしく、稀に癇癪を起こす様子が見られる。

他人の物を盗む・奪うという行為は彼女の行動のかなり根本的な部分に位置しており、意識的にしろ無意識にしろあまりにも自然に盗むという行動を実行、完遂してしまう。
これは後述する彼女の能力がそういった行為に最適である他、例え命であっても他人から奪わなければ自身の生を勝ち取ることが出来なかったため。
また、「他人が大事にしているものほど奪いたくなる」という悪癖を抱えており、それは自らの空白を埋めようとしているようにも見えるが、実は結んでいないようだ。

しばしばギルドメンバー内の私物を衝動的に盗んでしまい、叱られている光景が見られる。


▼シンドローム
エグザイルとエンジェルハイロゥのクロスブリード。
屋敷から盗み出したとある遺産によって身に着けた隠密能力と、エグザイルの変幻自在の身体能力を駆使した、不意打ち·闇打ち·騙し討ち、卑劣と罵られるのを一切厭わない外道戦法が一番の得意分野。
武器として自身の肉体の一部や肉体から作り出した暗器を用いており、一見すると大した威力の得物には見えないが彼女の確かな技量は裡を抉るような致命の一撃を生み出すという。
また、「正面切っての戦闘だって負けるつもりはないけどね」とは本人の談。自信を裏打ちするだけの何かしらがあるのかもしれないが、真相はギルドメンバーですら知らない。

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