両親の記憶はおろか、任務以外で外に出た記憶も、人間扱いされた試しもない。
自分は誰にも望まれておらず、ただ言われた通り任務を遂行することだけが生きる意味だった。それができなければ、処分されるだけだということも理解している。
不満を感じる発想すらなく、文字通り人形のような少年。

レトログレイドとの出会いは3年ほど前。
助けられた際、心底理解ができなかった。戦力が足りないと困ると言うのであればまだわかるが、その後も関わってくる様が不可解で、なんだか心臓のあたりがざわざわとくすぐったく感じた。
兵器としてではなく人間として扱われるのが初めてだったため、本人は無自覚(というより表す言語を持ち合わせていない)のだが、嬉しく思っている。
彼女が会いにくると体が軽くなった気がする。彼女に渡される食事だけは味がする。彼女の周りは鮮やかに色づいていて、ずっとその声を聞いていたいと思えた。
彼女のためなら組織を裏切るのも厭わない。どうせ価値のない命なら、せめて彼女のために全てを使いたいと思っている。

コードネームは被験体としての番号であり、名前はない。(104=てんし=天使)
なんでこんなに調達高いんでしょうね…(財産点が欲しかったから)任務で必要なこともあったのかもしれません。

とある女が愛人の男との間に身篭った子供。
その愛人は子供ができたとわかると行方をくらまし、また女は浮気を理由に離婚を突きつけられ、勘当もされた。
堕ろすこともできない時期になっていたが病院にかかる金もなく、孤独に出産した。初めこそは育てる気持ちもなくはなかったのだが、生まれた我が子を女はどうしても愛せなかった。かわいいとさえ思えなかった。
育てる金も環境も、感情さえも持ち合わせていなかった女は、その子供をスラムで売り払った。

買った人物はそのスラムを拠点とした人身売買の商人であり、またオーヴァードであった。
子供を抱いた際にオーヴァードとして覚醒していると気づき、FHの支部に売り飛ばした。それが現在の支部である。
性別は男性なのだが、道具に生殖機能は必要ないとのことで赤子の頃に去勢されている。

このDロイスはFHワークスを持つキャラクターしか所得できない。
あなたが行なうバックトラックの結果、侵蝕率が119%以下であってもジャーム化しない。経験点は通常通り100%を越えたものとして算出すること。
ただしこのDロイスを所得した場合、あなたはタイタス昇華しても「不利な効果を消す」と「戦闘不能状態から回復する」の2種類の効果しか受けられない。なおSロイスの効果は今までどおり使用できる。
また、あなたはP38~P42のFH専用アイテムを常備化できる。常備化ポイントは通常どおり消費すること。ただし、このDロイスで取得したアイテムは、基本的に貴方以外に使用、または装備できないし、所持していてもその効果を受けることはできない。
このDロイスは他のDロイスと同時に所得できない(もちろん、「Dロイス：不死者」を複数所得もできない)。