警察官の父親と病弱だった母親から生まれ、母は出産するとすぐに亡くなってしまった。父親に男手一つで育てられた影響で女性らしさは少し欠けており、男女問わず親しい者が多い。
ある日、買い物の最中に突如ジャームとオーヴァードの戦闘に巻き込まれて感染、ショックで意識を失う。目が覚めると大勢の死体に囲まれている中で自分は無傷。狼狽える結衣は生存者を探しデパートの中を彷徨っていると、死屍累々の地獄の中で一人のジャームと遭遇。命の危機を悟った結衣は無意識に光の銃を生成し射撃。次々と起こる異常事態に理解が追いついていけないでいるとUGN部隊に救助され、UGN関係の病院で霧谷からすべてを聞く。

「じゃあ、私はあいつと同じ化け物だって言うの？ 冗談じゃない、私はあんなのになるなんて御免よ！」

自分を襲い大勢の人間を惨殺したジャームを憎み、あんな化け物とは違うと頑なに一般人であろうとする。しかし自分の住む街でジャームが暴れている話を聞いた時、大切な友人や父親がかつてのデパートにいた客たちと同じような姿になるのを想像し怖くなった結衣は霧谷に接触する。

「こんな力、本当は使いたくないけど、友達やお父さんを護るためならなんだって使ってみせるわよ」

日常生活では明るく活発的。学校行事には積極的に参加して友人同士のトラブルも少ない。しかし勉強を嫌い成績は常に赤字になったりならなかったり。友人たちには将来を心配されるほどの授業態度でいる。
一方でオーヴァードとして戦う際には冷酷にジャームに立ち向かい、町を脅かす異物として徹底的に排除しようとする。
日常と非日常とで人格が変わったようになるのは、「日常を謳歌するお調子者のアホの子」を演じて「化け物を狩るための化け物」であるもう一つの自分の顔を否定するためである。