「銀仙会(ぎんせんかい)」と呼ばれるチャイニーズマフィアのボスの娘として生まれ、幼い頃から次代のボスとして裏社会で英才教育を受けてきた。その実力は既に頭角を現わしており、彼女の立場が親の七光りではないことは明白である。「銀仙会」の当代のボスはほとんど引退している状態であり、実質的なボスは彼女だ。
なお、蘭華の名前は日本読みをしているだけであり、本名は「葛蘭華(グー・ランファ)」である。

オーヴァードとしては幼い頃から無自覚に覚醒しており、「銀仙会」の運営のためにその能力は行使されてきた。「銀仙会」が扱う商品の中に「銀香(ぎんこう)」と呼ばれる麻薬がある。不老長寿の薬を謳ったその麻薬は元々は一般的な麻薬と大差なかった。だが、蘭華が能力を使って改良を加えることにより、実際に健康促進の効果が現れ、更に強い快楽を得られるようになった。これにより、裏社会で「銀香」の価値は一躍高まることになった。

そしてその有名になった「銀香」をUGNが感知し、「銀仙会」と接触が図られた。霧谷雄吾とはその際に面識を持ち、交渉を行うことになった。改良された「銀香」が健康に害を及ぼすものではなかったこともあり、その交渉の結果、現在のUGNイリーガルの立場を確立することとなったのである。だが、マフィアは危険だと判断されたのか、しばらくは玉野椿がお目付け役兼教育係としてつけられていた。

強い香りを持つ水銀を扱う。無尽蔵に生み出すことができるその水銀をまるで生物のように操ることができるほか、その香りを使って麻薬のような薬品を作り出すこともできる。「銀香」もこの力によって調整された霊薬だ。この香りを吸い込むと幸福感が得られるという。
基本的には水銀を盾のように使うか、香りを吸い込んだ者を興奮状態にして普段以上のパフォーマンスが発揮できるようにするか、といった能力の使い方をする。基本は味方の支援に徹し、自分の能力を殺傷能力に変換する気はあまりないようだ。余程のことがなければ自分の爪を見せる気がないのである。

普段はお気楽でおちゃらけている。マフィアの実質的なボスだからこそ、常に余裕を崩すべきではないというのもあるが、根本的に性格が快楽主義なのだ。裏社会に生きることを辛いと思ったことなど一度もないし、マフィアとしてもオーヴァードとしても楽しんでいる。
だが、上の立つ者としての才能と責任感はしっかり持っており、不用意に力を振りかざさない分別もある。不真面目でいい加減な態度やゆるくお気楽な性格に反して、精神の成熟度は高く内面は落ち着いた人格である。
生まれが生まれである以上決して善人ではないが、UGNイリーガルの立場にいる限りは頼れる人物と言えるのかもしれない。

①D:砂使い　
②銀仙会[WH]　　　　〇P連帯感/N食傷
③お得意先[BK]　　　〇P有為/N不信感
④"リッパー"　　　　〇P好奇心/N恐怖
⑤隼見 陽　　　　　 〇P好意/N脅威
⑥S:樒叶麗　　　　　〇P誠意/N厭気
⑦面子　　　　　　　〇P誇り/N束縛

①D:砂使い　
②銀仙会[WH]　　　　〇P連帯感/N食傷
③お得意先[BK]　　　 〇P有為/N不信感
④八重樫若菜　　　　 〇P誠意/N不快感
⑤隼見 陽　　　　　　〇P感服/N不安
⑥S:野 兎恭　　　　　　〇P慈愛/N憐憫
⑦針真 烙斗　　　　　〇P好意/N不安