容姿・経歴・その他メモ

UGN豊島統括支部長兼池袋本部長。
戦後期から裏社会に出回っていた魔導書『帝都に於ける淫祠邪教』を核として発生した邪神因子顕現体(レネゲイドビーイング)。
数十年前から自我を持って存在しており、14年前のUGN結成の際に日本支部に接触。
あらゆる検査を承諾し敵意もなく無害であると証明した上でUGNエージェントとなった。
直接的な戦闘能力は皆無だが支援能力と情報処理能力は特出しており、初動の情報だけで邪教団の目的や本拠地を推理してのけたこともある。
『事件は現場ではなく、大扉の脳内で起きている』と語られるほどのその能力から数年後には豊島支部池袋本部長に就任。
就任後最初の行動は、支部所属人員を総動員した『池袋地下一斉駆除』。
2周間の時間をかけて行われたこの作戦の成果で池袋の地下に潜む脅威は一掃されたとされている。
この作戦の直後、安全が確保された池袋の地下には国土地理院にさえ認識されていない秘密の空間が作られた。
普段は書店に偽装している池袋本部の支部長室にある何の変哲もない扉、《ディメンジョン・ゲート》が繋ぐその扉の先は、《ポケットディメンジョン》によって作り出された広大な地下魔導図書館―――通称『閉架書庫』。
めくるが今までに蒐集したもの、豊島支部が回収したものも合わせた膨大な数の魔導書が管理されている。
この空間にはめくるの許可を得た人物しか足を踏み入れることはできない。
知識は凶器、『閉架書庫』は使い方を誤れば国を滅ぼせるだけの武器庫でもあり、その管理者である彼女はそれ故に《閉架司書(ライブラリアン)》と呼ばれるのだ。
彼女は自身では魔術を使わない。
邪神因子顕現体(レネゲイドビーイング)を警戒した結成当初のUGNとの契約の一つだからだ。
既に信頼を勝ち得ている彼女だが、今でも魔術の使用は愚か習得すら拒否している。
「私の目的は知識の習得ではなく、蒐集そのものだから」とのこと。
なお、地上にも地下にも本がひしめいている池袋支部では当然ながら火気厳禁である。
サラマンダーシンドロームのオーヴァードの所属、入店に関してはめくるが特に目を光らせており、支部長クラスであっても出禁の者もいるとか。

余談だが、当初彼女は千代田区支部への配属を希望したらしい。
理由は神保町があるから。
しかしながら「流石に皇居のある区に魔導書の地下図書館を作ろうとする邪神因子顕現体(レネゲイドビーイング)を置いておけない」との理由で却下された。
池袋も本の街ではあるのだが、未だに神保町への未練があるようだ。

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