容姿・経歴・その他メモ

「N市UGN支部長、CN"不動の王"(オーバーロード)の皇　真瑛だ。仰々しいCNは、部下が勝手につけた結果でな。……気にしないでくれ」
「お前らはやりたい事を主張しろ。その主張を、俺は尊重しよう」
「俺達はオーヴァード。その上で『生きよう』というからには……正当性と意志が必要だ」

一見強面だが、誰よりも部下を重んじるN市UGN支部の支部長。ブリードはノイマン×ブラックドッグであり、戦闘スタイルは遠近問わないボルトアクションライフルによる支援および援護。本人単体の戦闘力よりも味方への支援に長けており、ありとあらゆる戦局を銃弾一発で変えられる精密射撃・判断力を武器としている。
基本的な主張として『意志』と『正当性』を重んじており、本人曰く『意志がなければ人は動けない』『正当性がなければ他人は動かせない』『そして、そのどちらも持ち合わせている者は何よりも強い』という信念がある。が、自分自身に『それ』があるかと問われれば、本当に貫き通したい事は持っていないと自覚している。

――過去設定――
生まれた頃には両親が離婚、親権の結果酒浸りの父親一人の元に育てられろくでもない環境で皇は育っていた。何とか小学校にはいかせてもらっていたが、それでも帰ったら暴力や理不尽な命令の数々。そんな状況の中唯一の安らげる場所として、近くの親戚の祖父母の家があった。
お菓子を出され、お小遣いをもらい、時には泊まりにも行っていた。父親の帰る場所はどうあっても最悪の一言だったが、その中の避難場所。その状況が変わったのは、ある日の夜。そろそろ中学生にもなるかといった時期、祖父母の家に避難していた皇の元へ『育ったお前には非合法のバイトにでも行ってもらう』と父親が怒鳴り込み、果てには祖父母にも手を出す始末。
それを見た皇の視界は真っ白になり――次の瞬間には、足元には心臓が止まりかけている父親、血に汚れた自らの拳、そして自分を怯える目で見つめる祖父母の姿だった。

そこからは話が早い。警察に連行され、能力がバレ、UGNの孤児院へと移送され、UGNチルドレンに。そして、祖父母には一切会えずお礼も謝罪もできずにそのまま他界。……結局のところ、祖父母を救い出したといっても襲われた原因は自分自身。『もっと早くに反抗の意志があればこんな目にはならなかった』『もっと早くに正当な手段で父親から離れていれば祖父母と一緒にいられた』――この後悔が、皇真瑛の人格形成に大きくかかわっていく。

武術から射撃術までマスターするノイマンの力と、その攻撃力を増幅させるブラックドッグの力。そしてその力を、皇は『自分よりも他者を活かす』ことに重きを置いていく。結果的に、周りから重宝されるエージェントとなり、その信頼が広がったために支部長へと就任。出来る限りエージェント・チルドレンともに大事にしながら仕事を今もこなしている。
そして伝える事はただ一つ。『強い意志と、正当な手段をとって自らの道を進め』という言葉が、皇が身をもって経験した全てだ。

担当タロット　教皇《ハイプリースト》

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