容姿・経歴・その他メモ

　名門枯桐家の跡取り。ただし、臆病者で、身体を動かすことはからっきしである。
　その昔、何者かの手によって誘拐されたことがあり、それ以降特に夜間は家からでなくなってしまった。引きこもりの柴九郎として近隣では有名で、枯桐家はあの手この手で彼を外に出そうとしたが人間離れした勘の鋭さでそれをかわし続けてきた。
　臆病だが、だからこそ先を見通す力に優れ、囲碁将棋は負けなしである。また、剣術も全く才能がないというわけではなく、むしろ怒らせた時の爆発力を知っているからこそ、なまじ強引な手段に出れないと家の者は頭を抱えている。実際に誘拐された時も、堪忍袋の緒が切れた柴九郎が強盗全てを木刀で斬殺した。当時血液を識別する術は無かったが、その木刀についていた血が不届き者の血ではなく、柴本人の血であるとは誰も知らない。
　剣術の師範は彼の内に修羅が宿っているとし、稽古にやる気を見せないのがむしろ幸いだと零したことがある。

・蓮の花と呼ばれた。泥臭くても美しいから。
・羅城の前膊の左腕は柴にある。

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