容姿・経歴・その他メモ

ある日、両親がおかしくなった。何にも変な事なんて無かったのに。
おかしくなった両親は、僕を殺した。悪いことなんてしてないはずなのに、なんで。
死んでなお、化け物として動き続けることになった。僕が何をしたんだ。

真実を隠蔽された家、処理された家族。
世界の真実を知って口から出たのは、乾いた笑い声だった。

なぜ自分がこんな目に。どうして自分じゃなければいけなかったのか。
そんな思いを抱いて、それでも化け物なりに真っ当に生きようとした矢先だった。

幸せな、かつての自分の写し身のような従妹の少女と出会って―――

―――憎悪した。

その憎悪を見透かされたかのように、誘われ身を落とした先はテロ組織。
自棄で、半信半疑で、唆されるままに……或る晩、幸せな様子の彼女らが居る橋を落とした。

そうして、偶然にも自分と同じ屍人になった従妹。
同じように家族を失った従妹。

悪いとは思ってる、でも本当にこんなことになるなんて。
本当にきみが死ぬなんて思ってなかったんだ！
本当にきみが生き返るなんて思ってなかったんだ！
こんなことになるなんて思ってなかったんだ！
きみのことが憎らしかったから、八つ当たりの手段を与えられてしまったから！

―――だから仕方ないだろ？　許してくれよ、玲！

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