母を喪い、父親に引き取られてから躾と称して日常的に虐待を受けていた。
　何度か反抗し逃げ出そうとしたがそのたび酷い目にあわされ、オーヴァードに覚醒してからも父と一対一で対峙することに恐怖を感じる。
　父親はUGNとはあまり関わりが無く監視の目が届かないため、UGN内で任務を請け負うことで金を貯めることができる。（バイトなどは禁止されており、持ち物や所持金は管理されている）
　母の遺骨を父に隠されているため、それを見つけて確保でき次第父から逃げようと計画を立てていた。

　頭がよく学業への関心も強い。できたら学校は行きたいと思っている。まだ日常を諦めきれないため、父を殺したり非合法的なやり方には手を染めたくない。
　そう以前の恵巳は思って、長らく家から出られないでいた。

　元々母と二人暮らし。父親には認知されていなかったらしく、親子二人で慎ましく暮らしていた。
　ある日母が病気になり、治療費が捻出できずそのまま亡くなってしまう。
　まだ幼い恵巳を引き取ったのは今まで自分たちに関わって来なかった父親で、どうやら父親はわけあって子ができない体らしく恵巳を跡継ぎにしたいらしい。
　他に頼れる相手がいなかった恵巳は強引に父に引き取れらてしまう。
　その後は日常的に父からの厳しい躾と称した虐待が始まり、梔子家の跡継ぎとして生活することになる。

　一度、母親の遺品を勝手に処分されたことに腹を立てた恵巳が父親を殺してやろうと奇襲を仕掛けたことがある。まだ小学生だった恵巳では父を殺せず逆に酷い反撃に遭い、長時間暴行を受けて以来恵巳は父に酷く怯えるようになる。

　中学時代に頼れる先生や友人に父の事を伝えてどうにか家から逃げようとしたが、結局梔子家の力で友人は転校し先生は首にされた。結局恵巳は逃げることができず、昔から通っていた学校いられなくなり無理やりエスカレーター式の学校に転校させられた。
　
　何もかもどうでもよくなって全てを諦めそうになった時、たまたま事件に巻き込まれてオーヴァードとして覚醒。その場に居合わせていたUGNエージェントに見つかり保護された。しかし当時は過去の経験からUGNに頼り切ることに抵抗があり、利用させてもらう形でイリーガルとして活動させてもらっていた。
　
　高校生になってから昔ほど門限や生活間での制限は厳しくはなくなったが、父親に呼び出されたときにはすぐに応じて会いに行かないと酷い目にあっていた。

　今はUGNの支部長に協力を仰ぎ、無事に母の遺骨を取り返して家を出ることができた。

◆PC1 推奨カヴァー：UGN イリーガル（高校生）
　シナリオロイス：美来 彩子“みく あやこ” 推奨感情 P:尽力 /N:悔悟
高校生の君はとある事情（PL が任意に設定する）で金銭が必要なためUGNに協力している。
今回の任務はUGNチルドレンのPC2と協力してオーヴァードに覚醒した中学生“美来彩子”の保護をすることだ。
PC2はUGNの使命のために働くUGNチルドレンだ。報酬を目当てに協力する君は相容れないと感じた。
だが、“美来彩子”の境遇は自分に似ていることに気づいた君は、彼女を守る任務を率先して引き受けた。

【共通ハンドアウト】
推奨カヴァー/ワークス 指定なし/指定なし
ロイス:南紀白浜
推奨感情:P任意/N任意
あなたは日々多忙を極めたり極めなかったりするオーヴァードだ。
そんなある夏、あなたの所属先のトップから南紀白浜へ2泊3日の出張という名の休暇を言い渡される。
まさに僥倖、棚からぼたもち、天の恵み、浮かれに浮かれるあなたに所属先のトップは1つの任務を言い渡す。あくまでもバカンスのついでとして。