父親は居合道の師範、母親は専業主婦と言う名家とまでは言わないがごく一般的な家庭に長女として生まれる。
変わった事といえば家に“妖刀”が伝わっていたことと物心つく頃から｢蔵には行ってはならない｣と言い付けられていたこと。
幼少期から父の元で居合と礼儀を習っていた。

それから成長したある夜、誰かに呼ばれている気がして入ってはならないと言われていた自宅の蔵へと入ってしまう。
中には丁寧に箱にしまわれた一本の刀があり興味本位からか手に取ってしまった。
そこから覚えていることはその刀を手にした瞬間から不思議な力を手に入れしまったこと、その力でその刀で母親を斬りつけてしまって重傷を負わせてしまったこと、父親が止めに入ったのと知らない人達に取り押さえられたことだった。

後にUGNと呼ばれる組織から自分がオーヴァードという存在になってしまったと説明を受け、力の扱い方も教えてもらった。
UGNに所属するかは保留にしてもらって現在はイリーガルとして協力している。

大昔、犯罪者から犯罪者へと渡り歩いては血を吸って回ったとされ、人を誑かし人を斬らずにいられなくするとも言われる妖刀。
上手く人の手を渡っていた為所在がつかずにいたが春夏冬家の祖先が捕えた。
何度か破壊しようとしたもののその度不幸な目にあい壊せずにいた為せめて二度と人の手に触れさせないようにと春夏冬家が封印し管理していた。
刀が持ち主として選んだのかは不明だが祭は理性的に扱えている。