UGN上層部の両親の元に生まれた。
生後間もなくオーヴァードであることが発覚したが、
両親が多忙であったために、この千波市支部に預けられ育った。
結果、両親の顔も知らないが、心優しい支部のメンバーの努力もあり、
捻くれることなく明るい子に育った。

オーヴァードに囲まれて育ったため、普通の生活というものに無縁であり、
家に友達を呼んで遊んだり、家族で遊びに行ったりと、普通の生活に憧れを抱いている。

明るく元気な性格だが、
能力的に後衛を担当するため、有事でも視野を広く持てる冷静さを兼ね備えている。

しかし、オーヴァードであることを知られてはいけないと厳命されているからか、
今でも一般人と交流するときは、緊張で少し硬くなったりしている。
そのせいか、高校生の今では周りからは人見知りだと思われているらしい。

幼い頃、仲が良かった男の子がいる。
まだ幼稚園生で一般人との距離感がわらなかった頃に、集団から少し離れていた男の子を見つけ、
ほっとけなくてたまらず声をかけた。

話せることがほとんどなくて、何を話せばいいか分からないなりに会話を続け
碓氷海雷という名前を教えてもらった。

外でできた初めての友達。
彼にそんな意図がなくとも、そこから沙奈の世界は外へ外へと広がっていったのだ。

バロールの能力を用い、本来ありえない箇所に一瞬だけ重力による負荷を加え、体勢を崩したり
威力を上げたりといった支援を行う。