容姿・経歴・その他メモ

　むかしむかしから、N市の郊外に湧き出ていた温泉のヌシ。「はんざき温泉」という温泉宿の記録にあるので、少なくとも300年は存在していることが確認されている。本人曰く、「温泉宿の半崎家の苗字は自分が随分前に考えてやったものじゃし、アレの祖先に会ったのは、目覚めてしばらく経った後のことじゃよ」ということなので、具体的な年齢は不明である。なお、本人も人間と出会うまでの記憶は曖昧。

　本性の姿は、全長3mほどのオオサンショウウオに非常に似ている。温泉の奥にある社の中では、温泉に浸かりながらその姿で過ごすのが好き。人前に出る時は、小柄な人間の姿になる。中性的な姿をとるが、過去に半崎の家系の何人かを抱いたことがあるので、意識的には多分オスである。

　性格は大らかだが尊大で、人間はおしなべて可愛がるものという意識が強い。長い付き合いの半崎家はもちろんのこと、UGNの関係で一応上司としている霧谷にも、組織の面以外では、お土産の饅頭をあげるなど、愛でる感じで接している。

　東咲代は、この前の事件から特に面白いと感じ、見守ることにしている。

　普段社の中では、インドアでできることを数年単位で没頭して過ごすことが多い。最近はUGNで能力のコントロール制度が上がったことを良いことに、焼き物の器を作っている。実ははんざき温泉の花器などの中には、湯泉が作ったものも紛れている。また、人の姿をとってはんざき温泉に行き、（半崎当主に断った上で）客や従業員に紛れたりして、交流を楽しむこともある。

　オーヴァードの能力としては、お湯を操る力を使う。空気中やすでに存在する水分を操り、専ら温泉を沸かすことに使っていた。UGNに入った後は、それを攻撃に使う練習をしている。

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