容姿・経歴・その他メモ

「知らない方が幸せなことも、あるんだよ」

その瞳はとらえた獲物を絶対に逃さない。
まるで凍てつく星が身体を撃ち抜くように、彼の放った弾丸は獲物の急所へと真っ直ぐ吸い込まれていく。

僕は今日もまた、死ななかった。それだけだ。




UGNチルドレンとして外で働いている時は人当たりが良く、誰にでも丁寧に接する。
仲間や同じチルドレンには少し素を出すこともあるが、パーソナルスペースは狭い。

自分を含めオーヴァードはマイノリティだという自覚を持っており、無意識のうちに自分達ははみ出し者なんだと思っている。
普通に暮らせるなら普通に暮らしたい。心を開かないのもそれが要因の一つ。

ただ多分ちょろいので、ぐいぐい来られたら自分でも気がつかない間に相手の好感度が上がっている。
ほぼツンデレ。こんな予定じゃなかった。

シスコンで、それをいじられると怒る。
適当に相槌を打っていれば聞いてもいないのに自慢を始める。

───

嚆矢とは“ホーム”で出会い、仲良くなった。
最初はそこまで気にとめていなかったが、懐っこくどこか妹に似ているからか少しずつ心を開くようになった。
普通に良いやつだし、妹と重ねていることをどこか後ろめたく思っている。

あまりにも早かったため、嚆矢という名前を付けた。
それこそ稲妻のように早い。

履歴

射撃の天才。
生まれ持ったその力で多くの功績を上げてきた。

人当たりの良い笑顔と意思の強い瞳で周囲から好かれている。
優しく人に接する。
実際のところはそっちの方が都合が良いからそうしている。

生まれつきチルドレンで、気味の悪い子だと両親からは疎まれていた。
それでも年に何度か家族に会いにいく。
両親に会いに行くわけじゃない。妹を一目見られればそれでいい。




───


「気持ち悪い」って言われるから笑って生きなきゃいけなかった。
いつからかあったこの力、両親から畏怖の目で見られていたこの力のせいで。
虐げられる環境の中で、生きる理由も意味も、何もかも見出せなかった。

そんな中、僕の天使に出会った。
ちょうど僕が3歳の時だった。
初めて見る"妹"という存在に僕は「守ってあげなきゃ」って思ったんだ。
それが僕の生きる意味。

僕の力を恐れた奴らによって僕はUGNに入れられた。
心が引き裂かれるかと思った。

どんなに離れ離れになっても彼女のことは忘れないように、
僕の名前は僕がつけた。

両親は金を払えば妹に会わせてくれる。
それが半年に1回でも、10年に1回だって良い。
彼女に会える、その希望だけ持って。

僕は今日もまた、死ななかった。それだけだ。

▶︎イメソン
勿忘/Awesome City Club
心に穴が空いた/ヨルシカ

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