容姿・経歴・その他メモ

履歴

　嘗てはFHに所属していたフリーランスのオーヴァード。幼い頃から所属しており、FHチルドレンとして教育され、特に軍国主義の気風の強いFHセル『地球の探求者(イスカーチェリ ゼムリャー)』に配属され、チルドレン時代から過酷な訓練を受けた元は優秀なFHエージェント。『地球の探求者』には同じ境遇の年少のオーヴァードが多く在籍し、その中で年長格としてのまとめ役を自然と任されていた。本人は嫌だと抗議もしたが、面倒見の良さはあった影響で、義理の弟と呼べる存在が出来る程に、彼等へ情を抱いていた。それが悲劇の契機になるとも知れずに。

　彼の契機となったのは、17か18になる頃。突如として、『地球の探求者』を管轄する大人のエージェント達が彼等に刃を向けた。それはUGNへの裏切りと言うタレコミの情報であると同時に、自分たちの成果よりも子供の成果が上がる事への苛立ちと憤りを以て、理由付けとしたかっただけかもしれない。

　しかし、そんな彼等を返り討ちにしたオレグは何とか子供達の避難場所を探るべく動こうとしたのもつかの間。因縁の相手となるFHのマスターエージェントでもある『マスターレギオン』[ヴァシリオス・ガウラス]等の襲撃が突如として発生し、反逆者となっていたオレグやフォマー、その他の子供達は狩りの対象となり、次々と殺されていった。勿論、応戦したが、その戦闘時に左腕と左目に治らぬ傷をつけられ、敢え無く、地べたに転がる事に。そして自らへとトドメを刺す間際、自分を吹き飛ばし身代わりとなったのが、義理の弟のフォマーだった。号哭と入り混じる感情の中、最後の力を振り絞り、不完全な《ディメンションゲート》を展開したフォマーは無理矢理オレグを押し込むと同時に、悲鳴と共に鮮血を巻き上げて息絶えた。それはオレグの目にしっかりと、傷と共に刻まれるのだった…。

　不安定なゲート故に到着した地点も、何処か解らず、死に体となっていた所。それを拾い、治療したのが、フィン・ブースロイドだ。彼はオレグの話を聞くと、治療と同時に動かなくなった左腕を義手へと換装し、日常生活に支障がない程度に補助。同時に、年齢的にも庇護ばかりではと、FHエージェントとしての優秀さを買われる事となり、MI6やUGNへの協力者であるフリーランスとして活動する事となった。

　不自由な腕と。痛む眼。決して消えぬ傷と記憶に魘されながらも、それを必死に影で補強し、刃を振るいながら、復讐の為に世界中を駆け抜ける男。レネゲイドビーイングである『アリオス』とはフリーランス当時に知り合い、時折交流している程度の交友関係を有している。

　性格は素直に成れないが、面倒見はいい実は兄貴肌な一面。FHエージェントだった為、リアリストで常に最善の行動を選択する為に、逆に逆境に躊躇しない性格からか、任務の達成率は高くとも生傷や犠牲を伴う事もしばしばある。影による援護にて動く為、万能に近い動きが出来るが、それを逆にフィンからは心配されている。

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