特に何もない。
特に何もないが、自己肯定感が低い。（"賢者の石"の影響で不安定になっているだけ、という説はある。ただしそれは立証されていない）。

"すごい才能を持った他の人"を著しく尊重し、愛している。人の長所を見つける力に長けていて、そこを褒めるから人から好かれる。
しかし、だからこそ"無個性な自分を恥じている"。『自分はヘラヘラ笑って生きているだけだ』と。

そして、人の長所だけを見て短所に目をつぶる生活をしていた結果徐々に擦れきており、それが微かな希死念慮につながっている。

「なんか、人当たりだけは良いからね。自画自賛じゃないよ、自己嫌悪だよ。
人当たりがよい＝誰とも衝突しない、ってことは誰からの記憶にも残らないってことだよ。他人の人生じゃわたしはきっとただの"友達A"。

そう思うと――なんか、自棄になるんだよね。
死んじゃえば、あなたたちの心に残るのかな？　って」

自傷衝動喚起。

ソラリスの薬物生成とは異なり、レネゲイドに直接働きかけることによって相手の思考を操作、自傷をさせる能力。
専門家曰く、その性質はエフェクトよりもEロイスに近いらしい。

オルクスの《ナープジャック》と比較しても甲乙がつけられないレベルの精神操作能力だが、それが裏目となり使用者のジャーム化リスクは他のオーヴァードに比べて著しく高いことになっている。UGN側としてはできる限り戦ってほしくないと言われている。

"ロストボーイ"事件においては、この力を使って暴れ回った。
特に切札君とは心中を企てたが、圧倒的なロイスパワーによってその願いは否定され、撃破された。
（『どうして……わたしと一緒に死んでくれないの？』
『君の生きてる姿を！　君の笑顔を！　これからも、もっと、見たいからだ！！！』　みたいな）