UGN職員の両親の元に生まれ、高校を卒業するとUGNの裏方として働くようになる。また、幼い頃から両親にデュエルモンスターズの事を教えられ、決闘者としても育っていった。

一般職員としてUGNで働き始めた1年後、宙乃流星と出会う。良きライバルとして、また仲間として交流を深めていた。流星は4歳年下のUGNチルドレンであり寡黙な性格だったが、快活な灯と関わり続けるうちに次第に心を開いていった。灯は頻繁に流星とデュエルをしていて、それが終わると「満足したぜ！」とよく口にしていた。流星はデュエルを心の底から楽しんで言われるその一言が気に入っていたらしく、「柿端に満足してもらえるとオレも嬉しい」と溢していた。

柿端が22歳の時、とある任務に出ていた流星が遺体となって帰ってきた。敵を倒すためにレネゲイドを使い過ぎた結果としてジャーム化してしまったが、僅かに残った理性で自分の命を絶ったようだ……と報告された。変わり果てた姿の流星を見て本人だと分かるものは、流星の腕に生まれつきあったと話を聞いていた痣だけだった。

流星が亡くなってしまい、柿端は精神を病んでしまった。デュエルを楽しむことも出来ず、仕事にも身が入らない。流星がいないから満足できない。──それもそのはず、柿端は支部や近隣エリアでもトップクラスの実力を持つ決闘者であり、対等に肩を張れるのは支部では流星だけだったのだ。その果てに流星の後を追おうとして、ビルから身を投げて自殺を図った。

しかし、死の瞬間、柿端はオーヴァードとして覚醒してしまう。赤色の海の中で意識を取り戻した柿端は死ねなかったことに深く絶望した。激情に任せて地面を殴ると、血液が集まり1台のバイクが出来上がる。それは流星とよく話していた「いつか、俺達でライディング・デュエルがしたいな」という一言を彷彿とさせた。バイクの形状は流星が設計だけしていたものの、完成までたどり着けなかった『D・ホイール』そのものだった。
「なぁ、流星。……俺、またデュエルできっかな」

「──満足、できるか？」
返事はなくとも、その言葉を肯定するようにヴォン、とバイクがマフラー音を鳴らした。

……そして現在、柿端は再び決闘者として立ち上がっていた。変わらずUGNの裏方として働くと同時に、決闘者として名を馳せていた。
また、以前とは一つ変わったことがある。大会に出場する時の登録名、そして自身のコードネームだ。それを柿端は“Satisfaction”と宣言したのだ。自らの誇りとも、流星との繋がりと言っても良い言葉。その言葉を胸に掲げ、柿端は今日もデュエルをするのだ。──「さぁ、満足させてくれよ！」

──余談だが、オーヴァードとして覚醒したこともあり、UGNのイリーガルとなった。そして多少の荒事もこなすようになってきた。

RPの目安

・ハーモニカを吹いて黄昏れる（煙草や酒でもOK）
・「話は聞かせてもらった」と言って颯爽と登場し、「ほらよ、情報だ。これで満足しろよ」と言ってバイクで去る
・モンスターの召喚口上を述べてからバイクで轢く（？）
・こまめに「満足」のワードは出す。その際はニュアンスをよく考えること
・たまに「流星」の名前を口にする
・リアクションを大事にする
・基本的にポジディブ、快活な立ち振る舞いをする。大体の人に朗らかに接する
・仲間のことは大事にする。仲間や流星の事を悪く言われるとキレる
・ジャーム化すること、した相手にはちょっと恐怖心？　トラウマ？　を抱いてしまう
・使用デッキは「インフェルニティ」。手札を0枚にして展開する「ハンドレスコンボ」や、モンスターのレベルを合計して強力なモンスターを召喚する「シンクロ」戦術の使い手。