髪

赤茶

瞳

緑

肌

黄土

3月3日生まれ。体格に恵まれている。
気さくな雰囲気を心がけており、荒事に絡んでいなければ、基本的に、温和。
主にスーツを着用している。護衛する対象によってはドレスを着るため、礼儀作法なども恥じないものを備えている。

　中東の紛争が絶えない地域に生まれた。家族はみな窃盗、殺人、横領などに手を染めており、例に違わず彼女も手を汚しながら成長した。そうしなければ生きていけないからだ。
　銃創の残る廃墟を転々としながら家族は暮らしていたが、急に移動をすることになったその日、彼女は家族とはぐれてしまう。戦場で子供一人だけで生き残る術はなく、大人の庇護を求め向かった先は少年兵を集め訓練している施設だった。
　銃を持って戦うのは恐ろしかったが、孤独に抵抗もできず死ぬよりはマシと自分に言い聞かせ、敵を殺していった。

　ある日の戦場。その頭上で何かが爆ぜた。爆ぜて落ちていく黒い機体を見てから彼女は戦場で傷を負うことがなくなった。傷がつくことがあっても、直ぐに治る。近くで爆弾が爆ぜ、身体が半身なくなっても彼女は起き上がり、自分が人間でなくなったことを理解した。

　傷を恐れず脚を止めない兵士が活躍するのは当然のこと。常勝となった彼女は一介の兵士ではなくなり、やがて暗殺者としての訓練を受けるようになった。そうして暗殺者となって数年し、施設も彼女の能力と忠誠心を評価した。やがて要人のボディガードとしての訓練も受けるようになり、いまではそちらをメインに活動している。

　ボディガードとして要人の警護をするようになりしばらく経ったころ、彼女はようやくレネゲイドウイルスの存在を知った。自分の身体や日常、その変化の訳を知るため、彼女はUGNに協力する。

　軍隊や暗部といった裏切りを許さない場所に長く身を置いていたため、彼女も同じく裏切りを許さない。それがどのような任務であっても、危険を顧みない情からのものであっても、たとえ、善意からのものであったとしても。