プロフィール

フルネームは｜Людмила《リュドミラ》・｜Никитична《ニキーティチナ》・｜Зайцева《ザーイツェヴァ》
白い肌に銀の髪、紅玉のように輝く赤い瞳。雪うさぎを思わせる、可憐で儚げな童女。

パーソナル

人形のように美しく繊細な容貌だが、性格はその真逆。
表情を滅多に変えない冷淡な雰囲気をまといながらも、実際は皮肉屋かつ合理主義の武闘派。
丁寧な言葉遣いの中に、ロシア語で毒を混ぜ込むという、悪趣味な二面性を持つ捻くれ者。
「ロシア語なんて本国以外のやつには分かんねえだろ」という偏見に基づき、暴言を吐きながらも知らん顔で会話を続ける狡猾なクソガキ。
また、ブラム＝ストーカーシンドロームに起因するイージーエフェクト《アンチエイジング》の影響で、同年代の少女よりもかなり小柄かつ華奢。
別段気にしてはいないものの、それを誂われる＝ナメられている事実はムカつくため報復に出る。

「｜Людмила《リュドミラ》・｜Зайцева《ザーイツェヴァ》、です。呼びにくければ、リューダで構いませんよ」
「｜Скатертью дорога《さっさと失せろ》。……『行ってらっしゃい』と言いました」
「うさぎの眼、あなたはいくつ見たいですか？」

戦闘スタイル

自身の血を影に潜ませ、無数の鋭利な『棘』で貫いた後に電熱で内部から焼き殺す戦法を得意とする。不意打ち上等の串刺し幼女。
また、小柄な体躯から相手の急所のひとつである喉元が狙いやすく、敵対者は首元をズタズタにされた状態で発見されることが多かった。
そのため、正体不明の下手人（リュドミラ）に付いた異名が“｜首狩り兎《ボーパルバニー》”。（実際は『｜Ворпал кролик《ヴォルパル・クローリク》』）
うさぎは好きな方なので、割と気に入っている。

なお、身に付けている遺産はイスラ・デル・ソルに来る時に乗っていた船から勝手にパクったもの。（後述）

来歴

モスクワに拠点を置く武闘派のFHセル兼ロシアン・マフィアの｜一家《ファミリー》である｜Богатыри《ボガトィーリ》の首領もといセルリーダー、ニキータ・アレクセイヴィチ・ザーイツェフの一人娘として育つ。
物心ついた頃にはオーヴァードとしての能力に目覚めており、父を超えるほどの高い戦闘能力を持っていたものの、突出した戦闘力をひけらかすのは得策ではないと判断したことで、セルの「急所」として表向きには“無力なボスの娘”を演じていた。
だが実際は、刺客や裏切り者を密かに処理する“影の最高戦力”として暗躍しており、その事実を知るのは信頼された側近のボディガード達のみ。
あまりに多くの刺客を返り討ちにしたため、「ニキータの娘は殺人兎を飼っている」という噂が流れたが、実際の「兎」は彼女自身だった。

ある日、リュドミラが制裁のためセルを離れていた隙（実際は彼女つきのボディガードの不在）を突かれ、複数マフィアによる連合軍の奇襲を受けた“ボガトィーリ”は壊滅。
彼女がセルに戻った頃には既に生き残りはおらず、待ち構えていた襲撃者に身柄を拘束され、“商品”として人身売買組織に受け渡された後、輸送船に乗せられることになる。

そして無力な少女を演じて捕縛されたリュドミラは、逃げ場のない海上、輸送船の中で本性を表した。


───１ヶ月後。


イスラ・デル・ソルに、異様な雰囲気を放つ国籍不明の船舶が流れ着いた。
不審に思った入港管理局は調査員を派遣。
船内を調査した局員が見たものは、酸鼻を極める光景だった。
腐臭の満ちるその船はほとんどの積荷を奪われた形跡があり、乗員のすべてが首を刎ねられた上で一人残らず惨殺されていたという。

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