影森家に生まれた長女。両親は鷹太郎(たかたろう)と浩子(ひろこ)、弟は二歳下の奈緒斗(なおと)。
両親はイージーエフェクトしか行使できないオーヴァードであり、UGNの事務員として働いている。
小学生の頃は内気ながらも運動が好きであり、外で遊んでいる事が多かったが、ある日登り棒で遊んでいた際に落下してしまう。
落下している最中「あぁ、死ぬんだ」と悟ってしまった奈津実であったが、それでもまだ生きていたいと強く願った。
その結果、強い想いに体内のレネゲイドが反応し、奈津実は覚醒した。光の羽によって落下死は免れる事ができた。

ただ、能力の制御がうまく行かず、光の羽が本人の意志とは関係なく出現してしまう状態になった。
一般人に目撃された場合は、その都度記憶処理を行っている。
だが、そうして迷惑をかけてばかりの自分に嫌気が差し、引きこもりがちになってしまう。

そうして自室に閉じこもる生活を送っていたある日、両親からアカデミアについて持ちかけられる。
アカデミアの話を聞き、記憶処理が必要ない事や、能力制御の方法を学べると考えた奈津実はこれを承諾。
中学生活以降をアカデミアで送る事となった。

アカデミア入学後は、できるだけ目立たないように慎ましく過ごしていたが、奈津実に転機が訪れる。
新年度の能力テストだ。能力の計測で光の羽を出すだけではなく、球状の振動波を操る事もできる事が判明した。
その後の実技テストにおいて、球状の振動波を生成する事に成功したが、生成後の制御が不能になってしまう。
膨大な大きさの振動波が炸裂しそうになったが、炸裂寸前で生徒会役員によって助けられ事なきを得た。

これに恩義を感じた奈津実は生徒会役員として働く事を決意。
引きこもりがちだった事もあり表に出る事は苦手であったが、周りの人物に支えられ何とか奮闘している。
他者との交流を経て、ある程度の協調性を養った。とはいえ、長時間他者と活動している事は苦手なままである。

"学園島"から帰還して以降は、UGNエージェントとして前線での仕事に就くこととなった。
また、表向きには図書館の職員として働いている。一応UGN傘下の施設で、緊急時の避難場所としても使用される。
先輩社員の皆本樹里子に気に入られ、色々な事を教わりながら過ごした。なお、樹里子もオーヴァードである。

そうして働いていたある日、図書館がFHの襲撃を受けてしまう。図書館近くに遺産があった為だ。
奈津実は職員達を避難させる為に奮闘していたが、一人逃げ遅れてしまう。樹里子だ。
樹里子を救う為、奈津実は願った。例え自身の能力を失おうと構わない、樹里子を逃したいと。
その願いと"妄想"の衝動が結びついた結果、樹里子にエンジェルハイロゥの能力が移った。

樹里子の事を助けられた事を誇りに思う奈津実であったが、UGN全体でも珍しいシンドローム増加と消失のケースであるのは事実。
その為、二人共研究と調査の対象となった。研究には、仕事の合間を縫って協力している。
協力費として幾らかの収入があった為、贅沢をして一人暮らしの住宅として温泉付き住宅を選んだ。
研究協力は二人纏めての方が都合が良く、N市からもそれ程遠くはない為、樹里子と共にシェアハウスをしている。

灼けた光の翼による飛行能力と、球状の振動波を炸裂させる事による攻撃能力を併せ持つ。
衝動:妄想の影響からか"こうしたい"と考えた事が現実に起こりやすい。侵蝕率が高まると顕著になる。

元々は制御ができない状態であったが、自分の大好きなゲームの真似によりイメージを掴み安定させた。

振動波を対敵する者に炸裂させる戦法を取る。振動波の炸裂距離は広く、広範囲を攻撃する事が可能。
侵蝕率が高まった際には背中に灼けた光の翼が出現し、空中を飛び回るようになる。
また、他者に灼けた光の翼を与える事も可能。主に攻撃の補助として使用している。

一気に殲滅させる場合は、翼を腕のように掲げた後に球状の振動波を生成し、地面に向けて射出する。
着弾した振動波はエネルギーを噴出し、大気を歪ませる程の衝撃波と爆発を起こす。

苗字

埼玉県秩父市上影森にある秩父鉄道秩父本線の駅「影森駅」

コードネーム

同人音楽の楽曲「Fixed」

翼

仮面ライダーカブトの形態「ハイパーカブト」の翼

攻撃方法

MONSTER HUNTER WORLD ICE BORNEのアン・イシュワルダの技「入滅蓮華劫珠砲」