元々は高校の授業はサボり、タバコをふかし、未成年で酒を飲む、絵に描いたような不良学生であった。
そんな彼が今のようになるまで一体何があったのか、雄一郎が17歳の時まで遡る。

突如、高校にFHによるテロ襲撃が発生し、人質として捕らえられた一部の高校生たちは、
不完全な賢者の石を無理やり埋め込まれることとなった。
俗にいう【青葉高校襲撃事件】である。

多くの人が不完全な賢者の石の副作用で死んでいく中、奇跡的にも生き残った彼は【キュマイラ】と【ソラリス】のシンドロームに目覚める。
しかしながらその過程で力が暴走し、その末に民間人14名を殺害してしまう。

その後はUGNに保護された後、本人の同意のもと賢者の石に関する検査を行う。
雄一郎は完全な適格者ではなく、賢者の石も不完全であるため、あと10年も経てば体の制御が賢者の石に乗っ取られジャームと化すことが判明。

雄一郎は罪なき人を殺害したショックだけでなく、あと10年しか生きられないという事実まで告げられ、自暴自棄な状態になってしまう。学校を休学し、寂しさを埋めるように不良仲間とつるみ、煙草と酒の量も増えた。


そんな状態が続く中、UGNはある人物を雄一郎の元へと向かわせた。
それこそ、彼の人生を大きく変える出会いである"岩田徹"との出会いであった。

最初こそ雄一郎は岩田を拒絶するものの、岩田が真摯に接するうちに心を許していき、最終的に死ぬ時まで自身の持った力をUGNのために使うことを決意する。岩田が研究している【ソラリス】のシンドロームも賢者の石を制御のする術であり、相当な苦痛を要するものの、雄一郎はその力を制御することに成功した。

本人の努力だけでなく岩田のサポートもあり、地元の大学になんとか進学。
20歳の時にとうとう外での任務に投入されることとなり、
UGNエージェントとして成果を挙げ、そして今に至る。