終里坂家・桜庭家と共に過ごしながらも、見分を広げるためにUGNに所属をしてあちこち移動している
特定の支部に所属はしていない
自分に変化が訪れないことから時間の感覚にルーズになってしまって、
ちょっとした外出で長い時間家を留守にしがち
UGNに言われるまま、各地を転々とUGNのお手伝いをしていたら15年ほど経っていた
あきらちゃんの言葉がずっと根深く残っており、「優しい」人であろうとし続けている
自分以外の誰かが傷つくのを恐れる傾向が強い

月下亡き後、終里坂邸を離れようとしたが、結局
関わりの深い終里坂家、桜庭家の人々が亡くなるまで十八番町にいた
音葉が天寿を全うするのを見守った後、自身の謎を解く旅に出かけることとなる
UGNのエージェントとして手伝いつつその日を暮らしていた
やがてUGNもなくなり、世界も滅び、
後は謎を解くだけとなったため、自身を「探偵」と称するように
そばにはいつもギターがあり、歌があり、彼の独奏会を月だけが見ていた

第一章テーマソング「ふるさと」
第二章テーマソング「浜千鳥」
第三章テーマソング「Fly me to the Moon」

あなたは古代種であり不老不死者だ。
年を取ることも死ぬことも許されないあなたは行く宛もないまま千年間世界を放浪する運命にある。

　このハンドアウトを取得したＰＣの命には限りがない。少なくとも最終話開始時点までのＰＣはどんなことがあっても老いること、死ぬことは許されない。ＰＣ作成時ＰＣの外見や年齢は慎重に決定することを推奨する。
　またＤロイス「古代種」の取得を必須とする。ＰＬは基本ルールブックの他、『上級』の所持を推奨する。
　一つのキャラクターシートで三話全てに参加してもらう。
　ＰＣ設定（特に年齢）や覚醒や衝動、ライフパスなどは三話を通じて固定される。ワークス／カヴァーはシナリオのハンドアウトごとに合わせてもらい、エフェクトなどのリビルドは可能、シンドロームの増加（ピュア→クロス→トライ）はＧＭとの相談の上で可能とする。

昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
閉ざされた家で暮らす者、隠された村に縋る者。
魅惑の真実は迷い子を永遠へと誘［いざな］う。

今日はあなたの誕生日。

ダブルクロス The 3rd Edition
『REnne第一章：呪われた祝歌［キャロル］』
──ハッピーバースデー。

ワークス／カヴァー：任意／任意
ロイス：人形晶　推奨感情:Ｐ友情／Ｎ不信感
指定：キャンペーンハンドアウト内容に加え、ワークス／カヴァーにＵＧＮ関係者、ＦＨ関係者、ゼノス関係者は不可

　あなたは物心ついた頃から十八番村の孤児院「たんぽぽの家」で過ごしている、あるいは過ごしていた孤児だ。あなたには少々不思議な能力が宿っている。そのせいで孤児院に捨てられたのかもしれないし、他の理由があったのかもしれない。とにかくあなたには肉親と呼ばれる存在がいない。代わりに「たんぽぽの家」があなたの家であり孤児たちは家族も同然だ。
　そんなある日の朝、あなたは孤児院を共に過ごした友人の人形晶に起こされる。

　【不老不死】ＰＣは孤児院育ちの天涯孤独である。
　シナリオ内での年齢は十三～十八歳を想定しているが一人である程度行動できる年齢であれば何歳でも構わない。【不老不死】は本シナリオ以降加齢しなくなるため年齢は慎重に決めること。
　ワークスは事前情報の [十八番村][孤児院「たんぽぽの家」]を参照にある程度自由に決めてもらって構わない。
　また、【不老不死】はオーヴァードとして半分覚醒し、シンドロームの影響が「少々不思議な能力」として発現している状態だ。ＰＬはシンドロームに合わせて能力を決めておくこと（例：エンジェルハィロゥ→目が光る、バロール：体が浮く　など）
　ＰＣが古代種のオーヴァードとして完全に覚醒するのは『ミドル戦闘の直前』である。

季節は廻［めぐ］り、命は廻［まわ］る。
五十年の時を経て、定命者と不老不死者は再び邂逅する。

血の定めに囚われた者と『永遠』に取り残された者。
彼らが相対する宿敵はただ一人。

ダブルクロス The 3rd Edition
『REnne第二章：鎮魂歌［レクイエム］にはまだ早い』
ダブルクロス─それは運命を意味する言葉。

ワークス／カヴァー：ＵＧＮ関係者（イリーガルでも可）／任意
ロイス：第一章【定命者】　推奨感情:Ｐ懐旧／Ｎ悔悟
指定：キャンペーンハンドアウト内容に加えＤロイスを「古代種：Renne」に書き換える
ＦＨ 関係者およびＵＧＮと敵対関係となるワークスは不可

　あなたは「古代種計画」によって完全なる不老不死となり五十年を生きたオーヴァードだ。
　あなたは一時期育った地を離れ、しばらく世界を放浪していた。
　その中でオーヴァードという存在を知り、レネゲイドコントロールを知り、組織を知り、変わりゆく世界の流れを変わらない肉体で眺めていた。
　そんなある日、知り合いである終里坂浄蓮から終里坂天命誘拐事件の解決協力を依頼され、浄蓮の同業者である仙石段蔵と落ち合うため、
　久方ぶりに十八番町となったかつての故郷へと戻る。
　事件の果てに顔を合わせた相手からはどこか懐かしい気配がした。

　【不老不死】は最短で十年ほど十八番町を離れており、オープニングで久方ぶりの帰郷を果たす。
　PC両名はそれぞれお互いの存在を知っていても知らなくてもどちらでも構わないが、初対面はシナリオ内で行う。
　また取得ロイスは第二章【定命者】（今回のPC）ではなく第一章【定命者】（前回のPC）であることに注意。

Dロイス「古代種：Renne［エンシェント・リンネ］」
●解説
キャンペーンハンドアウト【不老不死】、あなたはキャンペーンシナリオ「Renne」の間のみ、即座にDロイスを「古代種［エンシェントレネゲイド］」から「古代種：Renne」に置き換える。
あなたは完全なる「不老不死」の存在となった。
あなたは「古代種」の特性である老いることに加え、死ぬことも正気を手放すこともできなくなった。その血の定めはあなたの周囲を犠牲にしようとも遂行されるだろう。　
●効果
あなたは「古代種」の効果に加え以下の効果を追加する。
あなたがシナリオ中に死亡する、またはバックトラック終了後侵蝕率が99以下にならなかった場合、あなたから最も近くにいたNPCを含むオーヴァードの一人がジャーム化し、代わりにあなたは侵蝕率99％、HP1で復活、シナリオを生還する。この効果をPLは拒否することはできない。
ジャーム化の対象はシナリオごとにGMが決定する。

昨日と同じ今日は来ない。今日と同じ明日が来るかはわからない。
世界は一歩、また一歩と滅びへ進む。なのに私の時間は止まったまま。

ある古代種の1000年記録、またはオーヴァードによる転生の証明。
これはあなたと私の長い永いFinale［フィナーレ］。

ダブルクロス The 3rd Edition
『REnne終章：さよなら輪舞曲［ロンド］』
──千年の果てに待つ、救いと報い。

ワークス／カヴァー：任意／任意
ロイス：人形晶　推奨感情:Ｐ任意／Ｎ任意
指定：キャンペーンハンドアウト内容

　あなたは千年前に不老不死となり、今や終末世界を彷徨う不老不死のオーヴァードだ。
　ほぼ全てのオーヴァードと人類が死滅した今となっても死ぬことを許されず、たった一人思い出を抱えながら世界をさまよい歩く。
　そんな中、ここ五年の間にあなたの周りをうろつく人物がいる。千年前のかつての友人、人形晶だ。
人形晶は千年前に死んだ。彼女は本物か、それとも都合の良い幻覚か。