本名は Kurt Mohan(クルト･モハン)。スリナム共和国出身の"アセマ"と呼ばれる吸血鬼。通常はは老人の姿をしているが、それは人の血を啜るために社会に溶け込む目的で擬態している仮の姿であり、老人の姿を解いた姿は色白の美少年である。伝承･怪談などに登場する吸血鬼のレネゲイドビーイングではなく、詳しく言えば『吸血行動という生態を持った、人間に近しい形の未確認生物が、オーヴァードとなった』存在になる。20年前より始まった、現代におけるレネゲイドの大量覚醒による事件に次ぐ事件のため、故郷を離れることとなり、その末日本へと流れ着くこととなった。一時は自身を研究材料を提供するのを条件に神代グループの世話になっていたが、研究の一環でUGNと関わるようになり、そのままUGNへ協力する外部エージェントとして雇われた。その後、エージェントとしての経験と功績が認められ、外部エージェントでありながらなんとN市支部長を任されることとなる。

行動原理は『血を吸うこと』だが、人間の血を吸わねば生きていけないというほどでもない。人間の食事で生命維持は可能であるし、手軽なところでいえば豚の血でも最低限満足はできる。人間の血はあくまで嗜好品であり、人で言うところのタバコ･酒等に相当する。(いつも飲んでいるワインは、実はワインボトルに偽装された豚の血。)そのため、現代社会で人の血を啜って回っていればいつか討伐されかねないということもあり、オーヴァードやジャームなど、『血を吸ってもいい』対象のみ吸血行為を行うようにしている。