一人称:私/ワタシ　※愛として話す際は私、レネビとして話す際はワタシイメージ。
二人称:こだわりなし。○○さんなどの敬称付けが多い
好きなもの：マシュマロ、怪談話
嫌いなもの：ガム、バイク
苦手なもの：虫

感染時は意志を持っておらず、それ故にワタシの力は漏れ出していた。
ネット上で徐々に広まった噂。書き込まれた内容が、実際に身に起きる怪談チャット……。
書き込まれた内容にワタシの力が作用し、見た人の聴覚、視覚、そして影で働きかけ、脳内物質による幻覚を引き起こしていた。
最初は寒気がする程度の話だった。しかし、当然話が増えればとんでもないことを書く者もいる……。

そして、ワタシの力で、死人が出た。

ワタシは自身の力で死人が出たことを、事件として調べていたUGNと呼ばれる組織の女性から聞いた。
意識してやったことではないが、その事実はワタシを激しく動揺させ、それが自責の思考であるという事実がワタシに自我を与えた。(覚醒)
しかし、自我を覚醒させるほどの自責はワタシを酷く不安定にした。
それに気がついたUGNの女性はある提案をしてきた。
｢一度深く、深く眠ると良いわ。それこそ冬眠のようにね。
長い眠りならきっと、あなたの思考を整理する時間をくれるかもしれないから……｣
ワタシはその言葉を聞き、従うかのように自身の意識を落としたのだった……。

｢申し訳ないのだけれど、今起きれるかしら？｣
ワタシの意識を入れたのは、意識を落とした時に聞いた声と同じ声だった。
聞けば彼女の腕の中にはぐったりとした少女が一人。どうにもジャームの襲撃を受け、精神的な重傷の上感染してしまったとのこと。
｢もしかしたら、あなたが彼女に共生すればジャーム化を阻止できるかもしれないと思ったのだけれど、どうかしら？｣
意識が入ったばかりに突然の提案。
だが、ずいぶんとすっきりしていた私の意識はその提案への返答に迷いはなかった。

ワタシは今「九十九　愛」として生きている。もちろん『人』として生活している際はこの字を使う。
しかし、UGNの協力者やレネゲイドビーイングとして動く際は「九十九　EYE」を利用する。
あくまでワタシは彼女が意識を取り戻すまでの仮であり借りの存在なのだ。そこをはき違えてはいけない。
ワタシは『償い』の意識から生まれた自我。
こういった意識が大事であることはわかっている。
いや、わかったつもりでいたいのだ……。