容姿・経歴・その他メモ

逃げた。
友人から、家族から、学校から、社会から、そして生きることから。それでも尚この世界は逃がしてはくれなかった。

海。
私が1番好きなもの。青く綺麗なその表面からは想像のできないほどの深さ。潜れば潜るだけ暗く、苦しく、光から逃れられる。生から逃れられる。

私。
この世で最も憎く、醜く、嫌いなもの。存在自体が間違いであると誰かに証明して貰えないものか。

私は海へと身を投げた。それまでの全てから逃げるため。人間も、社会も、自分も、何もかもがうんざりだった。
でも、逃げられなかった。異形の力に目覚めてしまった。ただでさえ醜かった自分が、人ですらなくなってしまった。こんな私に帰れる場所なんてない。そう、帰る場所なんてないのに、私は孤独にも弱かった。1人が耐えられなかった。ふと今までの記憶を呼び覚ましてみる。まだ、1人だけ友達と呼べる人がいた気がする。幼い頃の約束、今はただ、それだけに縋って生きている。いつかまた会えると信じて。

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