容姿・経歴・その他メモ

履歴

PC⑤：リベレーターズに興味を持っている
ロイス　リベレーターズ
推奨感情　P：執着／N：敵愾心
カヴァー／ワークス　指定なし／指定なし
現在、N市ではオーヴァードの少年少女たちで構成される“リベレーターズ”と呼ばれる一団がいる。自由に生きるという彼らの考え方に、キミは強い興味を抱いた。さっそく、彼らのアジトがあるという再開発の放棄によってゴーストタウンと化した一角に足を踏み入れた。

名前……心よりお祈り申し上げます/I sincerely wish for your happiness.「あなたの幸せを心から願っています」
コードネーム……killer whale(シャチ/キラーホエール)＋Angel in white(白衣の天使)

きゃらきゃらと女子供の悲鳴のような笑い声が響く。

「わたし、おまえのようなやつにかける言葉を知っているのよ」

少女はキュマイラではない。
オルカの詳しい生態なんて知らないし、好んで身にまとう白衣と十字はただ慣れ親しんだものだから。

彼女を為すもの全て何かの真似事で、であれば当然紡ぐ言葉の重みも理解していなかった。
薄っぺらくて、思ってもいないけれど、『｜Sincerely Wish You《貴方のために心から》』。

「｜Enjoy your end of life !《素敵な終末を！》」

どろりと少女の姿が欠ける。光を捕らえて逃がさない影に覆い尽くされていく。
不自然な真っ暗闇に瞳や口はぽっかりと穴が開いてしまったようだった。鋭く光る白い歯が鳴らしたかちかち音がやけに周囲に響いている。

波打つ影を身に纏い、体に残る斑な白が飛沫のようにうねっていく。
溢れた影たちが群れる魚を象って、少女の咆哮一つで行く先を導かれる。群れは逃げ惑うような乱雑さで周囲を巻き込んで、打ち上げては突き刺さる。

踊る鉄くずに手を叩いて、少女はきゃあきゃあと無邪気に跳ねた。
その様はまるで｜頂点捕食者《海のギャング》とも呼ばれる｜Killer Whale《キラー・ホエール》のようだった。

思い出したように立ち止まり、彼らに笑いかける。

「｜Get well soon !《お大事に！》」

上辺ばかりの見様見真似だからこそ、｜本家以上の能力《いいとこ取り》を発揮できることもある。

難しいことはわからないけれど憧れだけはある。けれどどうすれば彼等に成れるのかは知らないし、真剣に考えられる利発さも無い。
だから取り込んで｜言い聞かせる《喰らい尽くす》ことにした。

今や影は、中心にいるのが少女であるとは判別がつかないほどに、彼女の輪郭をすっかり飲み込んでしまった。
底なしの深海へレネゲイドを引きずり込む。侵しているのは｜おまえたち《レネゲイドウイルス》ではない。
引き裂いて創り直して、全てわたしの思うまま。

「｜Good luck to you !《幸あらんことを！》」

彼女がただ尾を翻すだけで、小魚は淘汰されていく。
暗闇の中で彼女が満足そうに微笑んだことは、彼ら以外の誰も知らない。

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