容姿・経歴・その他メモ

未婚の母のもとに生まれたが、その母親は猛が幼いころに男と逃げた。
母親の姉夫婦のもとに引き取られた猛は順調に不良になり、夜遅くまで出歩く日々を送っていた。

ある日、いつものように不良仲間と夜歩きをしていると、突然めまいに襲われる。
何もできずに倒れた猛が見たのは化け物と、それに引き裂かれる仲間と――もうすぐその爪が自分に振り下ろされるというところで、燃えて灰になる化け物の姿。

あのとき、何もかもわからないまま、燃え尽きる化け物と炎の向こうに、いけ好かない目を見た。
まるでゴミでも見るみたいに見下ろすそいつに無性に腹が立って、仲間が殺されたことも、化け物のことも、何もかもわからないまま自分も炎を纏ってそいつに殴りかかっていた。

――後にUGNの保護と説明を受けた猛が理解した状況は以下の通り。
ジャームのワーディングに巻き込まれ、不良仲間たちは殺され、自分も殺されるところであったこと。
偶然かそうでないのか、居合わせたヨハン・C・コードウェルがジャームを倒したこと。
自身も覚醒し暴走状態でヨハンに殴りかかったが、返り討ちに逢い気絶したこと。

UGNのエージェントたちは「運がいい」と口を揃えたが、猛が一番強く思ったのは別のことだった。
「見逃された」「ムカつく」「いつかブン殴る」。
覚醒しようが何をしようが、猛は変わらない。ムカつくものはブン殴る。それだけだ。

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【Missing Twin】
群雲暁とは幼馴染。猛の家庭事情も知っているが、お構いなしに友達付き合いを続けてくれている。
ありがたいとは思いつつ、決して口には出さない。

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