容姿

黒い癖っ毛気味の短髪に、水色の垂れ目。背が低いこともあり子犬のような印象を受ける。
基本的にフード付きの赤いパーカーを羽織り、人目から隠れるようにフードを深く被っている。
戦闘時には全身が黒と赤の巨大な狼になる。目の色は変わらないが獰猛に尖り、両腕に鋭く巨大な、まるで1本1本が剣のような爪が生えている。

性格

普段は非常に気弱で、いつもおどおどしている。元FHという経歴からUGN内でも居づらそうにしている。
人付き合いは得意ではないが、一度友人となれば情に厚い。
いまだに自分の怪力を制御しきれていないため、普段は目立たないように頑張っている。
かつて所属していたセルで起きた凄惨な殺し合いがトラウマになっており、血を見るのが苦手。
ただし、戦闘時になると激しく唸り声をあげ、返り血を浴びることも厭わない獰猛な獣と化す。
この状態でも理性はあり、いつもより少し強気なものの口調はあまり変わらない。

経歴

とあるFHセルの研究室で人工的に調整を受けて産まれた戦闘用オーヴァード兵器。
童話になぞらえた戦闘用オーヴァードを作る｢プロジェクト・グリム｣の成果のひとつで、最終作でもある。
そのセルは兵器工場のような役割を持ち、プロジェクト・グリム以外にも複数の戦闘用オーヴァード兵器計画が進行していた。
研究所のオーヴァードたちとは家族同然に育った。
特にプロジェクト・グリムによって作られたオーヴァードとは兄妹のように育ったが、多くは他のセルに戦闘員として輸出され、鉄砲玉として使い潰され死んでいった。
瑠衣が12歳の頃、偶然に兄のひとりがそのことを知ってしまい、残ったオーヴァードたちはセルに反乱を起こす。
瑠衣はそれには加わらなかったが、兄たちと育ての親だった研究員の殺し合いは強烈なトラウマとして刻み込まれた。
その反乱は共倒れに終わった。つまり、瑠衣の他に誰も生き残らなかった。
そこにUGNが介入し、保護された。
保護当時は防衛本能から完全獣化していたため、当初はアニマルオーヴァードあるいはオリジン：アニマルのレネゲイドビーイングと間違われた。

現在はN市支部でチルドレンとして訓練を受けながら、高校生として生活している。

Dロイス｢羅刹(タイラント)｣

彼女は兵器として作られたオーヴァードである。
つまり、彼女は日常を送れるように作られていない。戦場以外の居場所を想定されていない。
それゆえ、彼女は｢赤頭巾を脱ぐとき(アンフードビースト)｣を使っていない時でも人智を超えた怪力を持ったままである。
UGNでの訓練である程度は制御できるようになったもののまだ完全ではなく、ふとした拍子にドアを破壊したり机をねじ切ったりしてしまう。

セッション履歴