容姿・経歴・その他メモ

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ごく一般的な家庭に生まれた一人っ子。
焦茶色の髪に、青の綺麗な瞳を持っていた女の子。
親にはとても愛されており、大切に育てられていた。
学校ではそこそこ友達もいて、そこそこ勉強もできて、恋人もついこの前できたばかり。昔から一緒にいた幼馴染だ。
他人と比べれば、大した不幸もない順風満帆な生活を送っていた。

ただ、ある日彼女は突然事件に巻き込まれた。
普通なら即死級の交通事故。
なのに、生きていた。両親も恋人も友達もよく生きて帰って来てくれたと泣いて大喜びしていた。
ただ、自分の中では１つ疑問が浮かぶと同時に自分の身体のに起こっている異変に気が付き始めていた。
何故、自分は生きていたのか。即死級の事故だと、奇跡的な生還だと医者も言っていた。
そして異常な傷の治りの早さともう1人の人間の人格が自分の中に存在するような感覚。
日が経つごとに忘れると思っていたがその違和感は徐々に大きくなっていき、ついには自分の能力に気が付く。
そしてよく分からないが自分みたいな能力を使える人達を保護している組織だという人達が色々教えてくれた。自分は「化け物」なのだと。

怖くなった。

一歩間違えれば自分は大切な人たちを傷付ける存在になるのだ。
もう1人の私の中に存在する彼女もそう言っている。
だから、どこか遠くで死のうと思った。誰も知らないところでありとあらゆる手段で死のうとした。でも死ねなかった。とても痛くて、傷を自分で治してしまって、死ねなかった。

もう死ぬのも諦めて、焦茶色の髪は白と赤に染め、青の綺麗な瞳は赤色のコンタクトでかき消した。
そして理性のない化け物をこの世から消すことだけを目的とすることにした。

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