容姿・経歴・その他メモ

面炭　珠黄

　一般的な高校へ通うUGNチルドレンの少女。左眼に眼帯をつけており、小柄な体格とおどおどした所作も相俟って弱々しい印象を抱かせる。かつてUGNで行われていた遺産に関する実験によって生み出されたデザイナーズベイビー。

　性格は臆病で寂しがり屋。不安症の気があり、常に何かを気にしている様子が見られる。これは実験施設の劣悪な環境に由来しており、ナイトフォールに保護された直後は日常生活すらままならないほどだったが、現在は任務に復帰可能なほどに安定している。とはいえ、元来の性格もあるのか寂しがり屋なのは相変わらずで、常に誰かと共に行動したがる。また、臆病である反面自他の境界線が薄く、絶妙にボディタッチが多い。近々、購読している漫画の最終巻が出るらしく、発売日の前にも関わらず頻繁に書店へ足を運ぶ様子が見られる。

　遺産「フロレンティンの四眼」の契約者。薄黄色の宝石めいた刀身に、無数のグロテスクな眼が嵌め込まれている3本のナイフ状の遺産。契約者の証として彼女の左眼は、刀身と同質の黄色い宝石めいた物へと変質している。 3本でひとつ、という珍しい形態の遺産だが、能力自体はあまり派手とは言えない。その能力は「視界共有・契約者への自動帰還」。刀身に無数に嵌め込まれた眼が写した視界を、契約者の左眼へ投影するだけのシンプルな能力。投擲しての使用が想定されているのか、契約者の元へ自動で帰還する能力も備えている。彼女はこの3本に加え更に無数のダミーのナイフを所持しており、それらを全て使用して戦闘を行う。

　彼女個人の能力は「光学・磁力操作」。読んで字のごとく、光により相手を幻惑させたり、磁力により投擲したナイフの軌道を操作できる能力。とはいえ、能力自体の出力はあまり高くなく、幻惑の精度も低い。磁力の操作もダミーのナイフを引き戻すのがやっと、という程度。しかし、特筆すべき彼女の真の異能は、オーヴァードとしての能力に無関係なところにある。それは「マルチタスク能力」。他の分野は凡人にすら劣るが、ただ唯一、天性のマルチタスク能力のみはノイマン能力者のそれを上回る。ナイフの投擲、遺産による視覚情報の処理、投擲軌道の修正、ダミーのナイフの引き戻し、光学操作による幻惑etcを全て、全くの同時に行うことができる。これが、彼女が使用者に絶大な思考負荷をかける「フロレンティンの四眼」の契約者に選出された最大の理由だ。

セッション履歴