容姿・経歴・その他メモ

「君の“切り札”は、強力ではあるけれど諸刃の剣でもあります。」
「極力秘密にしておくように。たとえ同じUGNの仲間でも、その力の源を知れば君を殺しにかかるでしょう」
UGNに保護された時、早川葵は霧谷雄吾にそう忠告を受けた。

▶︎早川葵の来歴
彼はごく普通の家庭に生まれ、警察官を目指す真面目な青年だった。
2年前、警察学校でとある事件に巻き込まれるまでは。
警察学校での研修中、アオイのいたグループがイス人に拉致をされた。
イス人は、彼らに対して非人道的な人体実験を行い、ある者は化け物に、あるものはホルマリン漬けの肉塊にと姿を変えていった。
アオイに行われた実験は、生命と精神を維持した状態でどこまで人間は熱に耐えられるかどうかの実験だった。
かくして、非業の実験の末にアオイはオーヴァードとして覚醒、あらゆる熱に耐性を持つ体へと変貌してしまった。
オーヴァードの可能性に興味を示したイス人達は、神々の至宝とするアーティファクトをオーヴァードに与えられた場合どうなるかの実験に移った。
【輝くトラペゾヘドロン】、かの混沌に由来するその結晶は、壮絶な拒絶反応と苦痛を経て、アオイの心臓部分に融合してしまった。
その力でイス人の手から逃れたアオイを待っていたのは、地獄だった。
「オーヴァードは人類の敵である」と志した警察組織に銃を向けられた。
早川葵は表向きは死亡した事として世間に存在を抹消された。
UGNの働きで命は繋がったが、名前を捨て、普通の生活を捨てて生きる事を余儀なくされた。


現在は、D市にある「私立パンドラ探偵事務所」で探偵として細々と生計を立てつつ、裏でUGNエージェントとして神話生物やFHと交戦している。


▶︎UGNでの立場
アオイの体の中心には、心臓が存在しない。
イス人の技術によって切り取られたそこには、透けたガラスケースに【輝くトラペゾヘドロン】が収まっている。
【輝くトラペゾヘドロン】はかの混沌の神の所有物だ。
UGNが所持していることが発覚した場合、警察組織や国家、FHやその他勢力図がそれを求めて新たな火種が生まれる。
故に、アオイはこれを秘匿するよう命じられ、かつ、UGNでの任務も1人で行うことを余儀なくされている。
ーーそう、異世界から来たという奇妙な探偵が現れるまでは。

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