朗らかで人懐こそうな、赤と緑のオッドアイの少年。

　人懐こく、優しい性格。楽観主義者。

　UGNS市支部に所属するチルドレン。双子の姉は別の支部で支部長を務めているが、本人の希望によって双子の姉とは別の支部への配属となった。愚者の黄金(デミクリスタル)を生まれながらにして持っている。
　片割れのキャラシ＞https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=WHocuK

　オーヴァードとは関係のなかった両親から生まれた、双子の天性のオーヴァードの弟。姉であるアズサは純度の高い賢者の石を宿し、ナギサは純度が低く発現特性の異なる賢者の石───いわゆる、愚者の黄金に分類される物質を体内に宿して生まれた。なぜ何の予兆もなくこのようなことが発生したのかは謎に包まれている。
　出生直後から、院内ではレネゲイドによる不可思議な現象が多数観測された。このことがUGNに補足され、そのまま天晶家は保護観察下に置かれた。
　両親はこのことに対して当初は戸惑いを見せたものの、二人の個性として次第に受け入れていった。

　UGNの施設でレネゲイドの力の扱い方を学ぶ一方、両親からの愛情も十二分に受けながら育ったためか非常に容体は安定しており、一般社会にも馴染みながら成長していった。
　訓練では、基本的にナギサの方がアズサよりもレネゲイドの扱いに優れていたが、アズサの方は賢者の石の影響か"運"に異常なほど恵まれており、最終的な成績は双方譲らないものとなっていた。

　二人の転機は中学生3年生の頃、アズサの持つ賢者の石の情報がFHに漏れたことから始まる。
　賢者の石の情報をキャッチしたFHは、当時アズサと仲が特によかった数人の友人をFHエージェントとして勧誘、洗脳すると、彼女らを通じてアズサをFHへと勧誘、拉致する計画を立てた。
　このことを偶然知ったナギサはアズサへ警告するが、友人たちを侮辱されたと勘違いしたアズサは激怒し、ナギサの警告を無視。警告をアズサに分かってもらえない事に憤りと危機感を募らせたナギサは、計画実行に先んじて、FHを排除することを決めた。

　FHの計画実行の当日、友人たちと旅行に行くというアズサに、謝罪がしたいという嘘をついて出発を引き留めると、不意を突いて襲い拘束。その足で待ち合わせ場所に赴き、待ち構えていたFHと単騎で交戦。洗脳された友人たちを含むFH勢力を全滅させる。ナギサ自身も軽くない怪我を負い、拘束を解き追いついたアズサに救助された。
　この交戦の結果、FHの計画こそ瓦解したものの、アズサの友人たちも一般社会に復帰するのが難しいほどの怪我と後遺症を負う事態となった。
　以後、アズサとナギサの関係はぎくしゃくしたものになり、ナギサ側からの申し出によって、高校からはナギサは別の支部へと移ることとなった。
　現在では、双方成長したことにより、関係は改善されている。

　人工的に生成されたものではなく、賢者の石の力を使い切った残滓でもないため、厳密には愚者の黄金ではなく、賢者の石としてカテゴライズされる。
　しかし、発現している力が今まで観測されている賢者の石に比べて劣り、力を行使した際の本人への負担も重い等の特性から、より特性が類似している愚者の黄金へと管理上カテゴライズされている。
　一方で、アズサ勧誘、拉致計画の一件で、ナギサは自身が発症しているシンドロームとは系統の違うエフェクトを発現、修得しており、これはナギサが宿すクリスタルの影響によるものであり、実はこれは賢者の石とも、或いは愚者の黄金とも違う物質なのではないかという説も研究者の間では上がっているが、検証は進んでいない。
　いずれにせよ、ナギサは現在ではレネゲイドの扱いの研鑽により、真性の賢者の石保有者に劣らないほどの力を引き出すことに成功している、稀有な一例となっている。