容姿・経歴・その他メモ

概要

遺産「イフリートの腕」と契約した、非常に気弱で泣き虫な少年。事情があり、現在実家を離れて一人暮らしをしている。立場的にUGNイリーガルであり、遺産契約者でもあることからUGNからも目をかけられているが、当人はUGNの任務に関してあまり積極的ではない。ただし、FHの悪事を止める任務事に関する依頼はほぼ断らない。
戦う力や経験そのものに関しては、『遺産』との契約や、ひょんなことから"シルクスパイダー"玉野椿からの指導を受けたという過去もあり、それなりのものがある。

過去の経験と「イフリートの腕」の影響か、怒ることができない。(一般的な倫理観は持ち合わせているため、悪事に対して諭したり注意することはできるが、『怒りを覚える』という感情を踏まえた言動を行うことができない。)
反対に、驚いたり、悲しんだり、あるいは感動的な出来事が起こった時など、涙腺が刺激されるとすぐ泣いてしまう。

桜井和歌との関係

幼なじみであり、かつての同級生でもあった。当時は彼女と同じくレネゲイドの知識はなかった。父親の悩みをそれとなく打ち明けており、時折相談に乗ってもらっていた。しかし、事故で死別したことにショックを受け、勇気の内向的な性格に拍車をかけることとなる。

経歴(読まなくてもOK)

戸崎家は歴史を辿ると商家ではあるものの名家ではなく、先の大戦前後の戦争需要により急成長を遂げた家で、いわゆる成金だった。しかし代々ビジネスには才覚のある当主に恵まれ、先代の勇吾郎か当主の座に着く頃には政界に影響を与えられる程の規模の家となっていった。
そんな戸崎家に生まれた勇気は、父から人格すらも配慮されないほどの徹底的なスパルタ教育を叩き込まれた。もちろん、父に逆らえば鉄拳を持って応えられた。そのため、自分に自信がなく、主張することを苦手としあ内向的な性格に育つこととなる。

そんな日々の中、ある時権力に溺れた勇吾郎は、ふとしたことからオーヴァードの世界を知った。そして、さらなる力を求め大金をはたいて『遺産』を手にするも、レネゲイドに呑まれジャーム化してしまう。理性の無いまま暴走する勇吾郎が母･俊恵を手にかけようとしたところ、勇気がイフリートの腕に選ばれ、オーヴァードに覚醒。勇吾郎を殺害した後、茫然自失となっていた所をUGNに保護された。

日々が落ち着いた後、勇気は勇吾郎の手記を発見する。内容は彼の苦悩の日々に関することであった。
戸崎家は先祖代々、周囲の商家と比べて伸び悩むことにコンプレックスを抱えてきた一族であったらしく、勇気と同じように歴代当主が後継ぎに厳しい教育を施してきたようだった。
しかし時代の変遷による価値観の変化とともに、「戸崎家の教育方針は本当に正しいのか？」「戸崎家は今のままで世界に通用して行けるのか？」という疑問や不安と、今更取り消すことが出来ないこれまでの実の息子への仕打ちに悩んだ挙句、勇吾郎の様子に目をつけたFHエージェントによってレネゲイドのことを知らされる。
不安に付け込まれた勇吾郎は、オーヴァードの力を扱えば戸崎家の更なる躍進が見込めると信じ込んでしまい、私財の大半をなげうって「イフリートの腕」を手に入れたのだった。(しかしFHは勇吾郎の財産が目的で近付いたのみであり、財産の受け取りの後、事故に見せかけて彼を殺そうと画策していた。)
父の苦悩、そしてFHの甘言による過ちを知った勇気は、複雑な思いを抱えることになりながらも父を許し、戸崎家の当主としてではなく『戸崎勇気』一個人としての人生を歩み始めたのだった。

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