元々は緋翠が幼い頃から中に宿っていた裏人格。好戦的で少し粗暴な口調で話す人格であり、自らを｜碧《せき》と名乗っている。左利きであり、食べ物は濃い味が好き。
“強者”を好み、腕っぷしが強い者とは手合わせをしたがり、精神的な強者と認めた者とは話をしたがる。
幼い頃は喧嘩っ早い一面があったが、合気道の道場師範と出会い稽古をつけてもらうようになってからは丸くなった。
表人格の緋翠の事は「『未熟者』だから仕方がない、助力してやるか」と考えていたが、とある事件を経て成長した事で少なくとも緋翠の気概は認めており、『未熟者』から『緋翠』と名前で呼ぶようになった。
緋翠がオーヴァードへと覚醒した際に、共にオーヴァードとなり表人格である緋翠よりもレネゲイドの扱いに長けている裏人格という事から“戦闘用人格”という位置づけになった。ちなみに主人格は緋翠だが、人格を入れ替える主導権は碧が握っている。しかし、表人格の緋翠と裏人格の碧が互いの存在を認め合った事で、現在は記憶の共有や意識内での対話が可能となっている。

美奈子ちゃんの事は「面白い女だ」と思っており、自分が表に出た際には会話を楽しんでいる。
彼女にオススメされてB級映画を見た所、思いのほか気に入ったらしくグロ系のB級映画を楽しんで鑑賞している事がある。
将太くんの事は「美味いメシを作る奴」だと思っており、たまに表人格の緋翠を押しのけて表に出て将太くんの弁当を食べる事がある。勉強の話になると「それは｜緋翠《あいつ》の役目だ」などと言って引っ込んでしまう。

小学1年生の時に一緒に遊んでいたクラスメイトがボールを追いかけて赤信号の道路へと飛び出してしまい、緋翠の目の前で交通事故に遭って亡くなってしまった事が関係している。クラスメイトが目の前で車に轢かれて亡くなった事が強いトラウマとなり、道路へと飛び出したクラスメイトを躊躇って止めることが出来なかった後悔から二重人格者となった。前述した経緯から、裏人格である碧は基本的に判断が早く、行動に躊躇いが無い。

｜須臾《しゅゆ》→ほんの短い時間を意味する。ごく短い時間、ほんの少しの間、瞬間、一瞬。
ヘイズ→もや、かすみ
モーメント→瞬間
侵蝕率が100%を超えて【戦闘用人格】が現れ、二つの人格が重なった“ごく短い時間だけ”戦闘能力が飛躍的に上昇することから、このコードネームがつけられた。

緋翠:「ASH」『モナーク』挿入曲
碧:「Gunpowder」『モナーク』挿入曲
緋翠＆碧「ニヒル」『モナーク』オープニング曲