容姿・経歴・その他メモ

高校二年生男子。
動物全般が大好きだが、特別好きなのは昆虫。昆虫オタクと言えるほど虫好き。家ではカブトムシやクワガタなどの昆虫を飼っている。学校の花壇にいるミミズと友達。色々な人にもっと虫のことを好きになってほしいけど、よく気持ち悪がられてしょんぼりしている。キモがられているのは果たして虫か、充か。

オタク友達の秋野くん、原くんとは学校でいつもつるんでいる。三人合わせて「秋葉原」。いつも教室の隅っこでひそひそ話している。
秋野くんは中学から仲良しの友達。彼はパソコンオタクで情報収集などが得意。コミュ強オタクでクラスの1軍メンバーとも仲が良い。
ロイスの原くんとは高校に入ってから秋野くんの紹介で知り合った。同人誌即売会なるイベントにて売り子を手伝ったり、原稿の手伝いなどをしている。好きなものにかける情熱は素晴らしいし、感心しているが、いくら美少女アニメやギャルゲーを勧められても良さがわからない。

幼少期、悪意はなかったものの、自分のせいで実父を殺してしまった。両親と三人で山へ遊びに行ったとき、飛んで行ったカブトムシを追いかけ、川に落ちてしまった。その時はなぜか「自分もカブトムシのように飛べる」と思ってしまい、自ら川へ飛び込んでしまった。流れが早くまだ幼い充に泳げるわけはないので当然溺れかけたが、それに気づいた実父に助けられ、一命をとりとめた。が、その代わりに実父が流されてしまい、川の下流で遺体となって発見された。

その後母親と二人で生活することになったが、母親は夫を亡くしたショックと一人で子どもを育てるストレスに耐え切れず、充を妹夫婦に預けた。
充もそれ以来、虫なんか追いかけなければと後悔し、幼い頃から大好きだった昆虫から遠ざかった。何より、虫の素晴らしさを教えてくれたのは実父だったので、虫を見ていると実父のことを思い出して辛かった。

しかし同時に生き甲斐や楽しみを失い、段々と暗い子どもになっていった。それを心配した義父、充から見れば叔父にあたる葉山渉が、改めて昆虫の素晴らしさや可愛らしさを教えてくれた。義父は学者で実父と同じ所に勤めていた。義父は、可愛らしくて強い昆虫を悲しい思い出にしないでほしいこと、大好きなものを辛いことがあったために諦めないでほしいこと、それが実父の遺志なのではないかということを教えてくれた。
それから再び充は昆虫大好き少年に戻り、尊敬する義父と昆虫の観察や研究に明け暮れた。ただ同時に、叔父夫婦には実子がおらず、自分が邪魔になっていないだろうかという気持もある。

そんな昆虫大好き好きくんも年頃なので気になる同級生がいる。綾瀬真花さんだ。花のように可憐で自分が蝶だったら迷わず止まってしまうと思う。だが情報通の秋野くんによれば、女子のほとんどは虫が嫌いで、綾瀬さんも例外ではないらしい。大好きなものを諦めたくはないが、イマドキの高校生みたいな青春っぽいこともしてみたい。
かくなる上は数年ぶりの昆虫断ちをするしか……と思った矢先、バスの横転事故に遭遇してしまう。

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