“人形遣い”渡守 雛
プレイヤー:黒柳 凪
- 年齢
- 15歳
- 性別
- 女
- 星座
- 天秤座
- 身長
- 145cm
- 体重
- 30kg
- 血液型
- AB
- ワークス
- アーティスト
- カヴァー
- 人形師
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- バロール
- ノイマン
- HP最大値
- 30
- 常備化ポイント
- 4
- 財産ポイント
- 1
- 行動値
- +8=18
- 戦闘移動
- 23
- 全力移動
- 46
経験点
- 消費
- +100
- 未使用
- 15
ライフパス
| 出自 | 人形師の父とパペッティアの母がいる | |
|---|---|---|
| 有名人 | ||
| 経験 | 幼いながらも人形師としてそれなりに名前が売れている | |
| 小さな名誉 | ||
| 邂逅 | 幼馴染に親友の櫻木湊がいる | |
| 幼馴染 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | |
| 渇望 | 17 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | |
| 加虐 | 15 | |
| その他の修正 | 7 | 天空の隼(5)、灰色の脳細胞(2) |
| 侵蝕率基本値 | 39 | |
能力値
| 肉体 | 1 | 感覚 | 1 | 精神 | 8 | 社会 | 2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 0+0 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 2+3 | シンドローム | 1+1 |
| ワークス | ワークス | ワークス | 1 | ワークス | |||
| 成長 | 1 | 成長 | 成長 | 成長 | |||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | 2 | その他修正 | |||
| 白兵 | 射撃 | RC | 交渉 | ||||
| 回避 | 知覚 | 1 | 意志 | 2 | 調達 | ||
| 芸術:人形 | 2 | 情報:ウェブ | 2 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 遺産継承者 | 信頼 | / | 隔意 | 天空の隼 IA.120 | ||
| 霊山風夏 | 親近感 | / | 脅威 | 湊以外にはじめてできた最近ちょっと気になる子。怒らせると恐い | |||
| あやめ | 尊敬 | / | 脅威 | 休憩中に頂いたクレープが美味しすぎた | |||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
メモリー
| 関係 | 名前 | 感情 | |
|---|---|---|---|
| 湊とジェバンニの思い出 | 櫻木 湊、ジェバンニ | 友情 |
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| ポケットディメンジョン | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 至近 | ― | ― | |
| 異空間から人形を呼び出す | |||||||||
| 代謝制御 | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| すごい健康的 | |||||||||
| 灰色の脳細胞 lv.1/1 RW.40 | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 行動値に+【精神】する。侵蝕率でレベルアップしない。エフェクト取得時侵蝕率基本値基本値+2 | |||||||||
| 斥力障壁 lv.2/5 EA.31 | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 2 | ― | |
| 対象にダメージが適用される直前に使用。被ダメージ-[1d+SL×3]。1ラウンドに1回まで | |||||||||
| 勝利の女神 lv.3/5 EA.93 | 3 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 4 | 100% | |
| 対象が判定を行った直後に使用する。判定の達成値を+【LV×3】する。1ラウンドに1回まで。 | |||||||||
| 時の棺 lv.1/1 EA.33 | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 10 | 100% | |
| 相手が判定を行う直前に使用する。その判定は失敗となる。「難易度:自動成功」のような、判定を行わないものには使用できない。1シナリオ1回まで使用可 | |||||||||
| コントロールソート lv.1/1 EA.90 | 1 | メジャーアクション | 効果参照 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
| 【射撃】を精神で判定 | |||||||||
| コンセントレイト:ノイマン lv.2/3 EA.129 | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ||
| 組み合わせた判定のクリティカル値-SL(下限値:7) | |||||||||
| 瞬足の刃 lv.1/3 EA.31 | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 3 | ― | |
| 組み合わせた判定ダイス個数+[SL+1] | |||||||||
| マルチウェポン lv.1/5 EA.93 | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 3 | ― | |
| 同じ技能で扱う武器の攻撃力と効果をふたつ合計して使用できる。ふたつの武器は両方とも装備していなければならない。射程は短いもの、攻撃範囲は狭いものを適用する。同一エンゲージに攻撃できない武器と攻撃できる武器を組み合わせた場合は、前者に従う。判定達成値をー【5ーLV】(最大0)する。 | |||||||||
| 因果歪曲 lv.1/3 EA.29 | 1 | メジャーアクション | シンドローム | ― | 範囲(選択) | ― | 3 | ― | |
| このエフェクトを組み合わせたエフェクトの対象を範囲(選択)に変更する。ただし、この効果を受けたエフェクトでは、あなたと同じエンゲージにいるキャラクターを対象にできない。1シナリオにLV回まで使用できる | |||||||||
| 暗黒の槍 lv.1/3 EA.29 | 1 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | ― | ― | 3 | ― | |
| このエフェクトを組み合わせた攻撃では、対象の装甲値を無視してダメージを与える。ただし、あなたは5点のHPを失う。1シナリオにLV回まで使用可 | |||||||||
コンボ
『――さあみんな、開演の時間よ』
- 組み合わせ
- (武器②)コントロールソート+コンセントレイト:ノイマン
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 8
- 8
- 4
- 7
- 100%以上
- 8
- 7
- 4
- 7
- 8
異空間に繋がる雛のスカートの中から小型の西洋人形が出現。号令と共にターゲットに向かって飛んでいく。
--------------------------------------
◯ミドルフェーズ用
ストライクチップをマイナーで使用すれば、メインプロセスの間この武器によるエフェクトを組み合わせた攻撃の判定ダイス+2個
『大いなる厄災の逆鱗』
- 組み合わせ
- (武器①+②)マルチウェポン+コントロールソート+コンセントレイト:ノイマン+瞬足の刃
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 10
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 8+2
- 8
- 4-4
- 7+7
- 100%以上
- 8+3
- 7
- 4-3
- 7+7
- 8+2
異空間に繋がるアンティーク調のトランクから含むすべての人形を制御、ターゲットにけしかける。
--------------------------------------
通常攻撃
・ストライクチップをマイナーで使用すれば、メインプロセスの間この武器によるエフェクトを組み合わせた攻撃の判定ダイス+2個
・因果歪曲を乗せる場合、侵蝕+3 対象:範囲(選択) 追加
・暗黒の槍を乗せる場合、侵蝕+3 装甲無視 追加
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ①天空の隼 | 射撃 | 〈射撃〉 | 0 | 7 | 150m | IA.118 【精神】を選択。【精神】+2 射撃の攻撃判定の達成値に+4 代償:暗闇を忌避するようになる。基本侵蝕値+5 | |||
| ②ストライクチップ | 15 | 射撃 | 〈射撃〉 | 0 | 7 | 10m | IA.58 マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスの間、この武器によるエフェクトを組み合わせた攻撃の判定ダイス+2個 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウェポンケース | 2 | 一般 | |||
| コネ:噂好きの友人 | 1 | コネ | 情報:噂話の判定の直前に使用する。判定のダイスに+2個する。 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 10
| 1
| 174
| 15
| 15
| 215
| 15/230
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
学校生活
たまにしか登校しない。たまに登校しても基本寝ている?
容姿・経歴
引き籠もり女子高生。世界は『自分と湊』と『それ以外』という非常に偏った価値観の持ち主。
閑静な住宅街にぽつんと建っている西洋屋敷で一人暮らしをしている。
人形師の父とパペッティア(人形遣い)の母がいるが、展覧会や人形劇で各地を飛び回っているため(ここ数年は特に)ほとんど家には帰って来ない。
両親の仕事ぶりを見て雛自身も人形に興味を持ち、幼い頃から人形製作やひとり人形劇ごっこをして育ってきた。たまにしか帰って来ない両親に対し尊敬の念は持っているがそれ以上に自分は愛されているのか? と言う不信感のようなものを持っている。
5歳の誕生日にプレゼントされたクマのぬいぐるみを今も大切にし、肌見放さず連れている。幼少期寂しかった雛はそのぬいぐるみにジェバンニと名付け、存在しない兄としてぬいぐるみとの兄妹ごっこをしていたが…それがもう当たり前のようになり今も続けている。
人形師とパペッティアとしての実力は既に両親を超えている、が、そんな娘の成長を両親は知らない。特にその事を誰かにひけらかすような事もせず、己の創りたいものを創り続けるのみ。
屋敷内に人形を製作する工房が有り、現在は後に『パンドラ』と名付けられる人間大の球体関節人形の製作を行っている。
幼少期から他のどの子よりも早熟し世界をどこか冷めた目で見ていた。そんな雛に友達らしい友達はできなかったが唯一、櫻木湊(さくらぎみなと)という同い年の幼馴染がいる。
もともと渡守家と櫻木家は両親が古くからの付き合いで家族ぐるみの仲。雛の両親がどこかに仕事で出向く時は櫻木家に預けられその間良く面倒を見てもらっていた。
湊の両親は櫻木堂(さくらぎどう)と呼ばれる人形館を経営しており、渡守父が製作した人形を主力商品として取り扱っている。最近は雛の作った人形もかなりの売れ筋で、数カ月先まで予約待ちの状況。
子どもの頃、雛は湊に対し良く絡んでくる煩わしいガキ(同い年なので自分もガキなのだが)だなくらいにしか思っておらず軽くあしらっていたが、そんな事を意にも介さず近寄ってくる湊に次第に絆されていった。
湊に出会うまでは友達なんて要らない人形があればそれだけで良い私はあなた達なんかとは違う特別な存在なのだから独りでも平気なんて感情を本気で持っていたが、湊と出会って以降、実際はそれがただの見栄で……自分も愛されたがりの普通の人間なのだと雛は悟った。
こんな捻くれねじ曲がった自分に対して今も優しく気にかけてくれる湊に対し並々ならぬ感情を持っている。が、恥ずかしいので本人に対してはそんな事は言わない。
100万人の知らない人間よりも湊が助かれば良いと思っている。
春に湊と同じ高校に入学したが、ぎりぎり留年しない出席日数分しか出席しておらずほとんど登校していない。しかしそれでも頭はそれなりに良く、成績はそこそこ優秀。日中はほとんど人形製作かネト◯リで何かアニメとか映画を見ている。厨二病の気がある。
櫻木 湊(さくらぎ みなと)
櫻木家のひとり娘。雛と違い真面目で人当たりが良い現役女子高生。
ここから下は…もうちょっと要検討
わんこ系。至って平凡だが、空気を読む力とか人の顔色を窺う事に長けている。
幼い子どもなら一度は誰もが抱くであろう『自分は他の人間とは違う特別な人間だ』という感情を本物の天才である雛と出会ってしまったが為に、破壊されてしまった少女。
渡守雛の事を尊敬し好意を持っている。
尊厳を破壊された当時はそんな自分に強い劣等感を持ったが…そんな雛にも人付き合いが苦手という事を気付き、自分が付いていてあげなきゃいけないという感覚が芽生え無理やり一緒に過ごしている間にちょっとずつ仲良くなっていった。
たぶん落ち込んでいたときに父から『どんなにすごい実力を持っていても、ひとりでは何もできない』とか若かりし頃の渡守父を自分がプロデュースして渡守父も有名になったんだよ…みたいな話を聞かされて、自分も雛に対してそんな存在になりたいとかたぶんそんな感じがまたエモいかも知れない……
将来の夢は雛の人形を世界中の皆に知ってもらう事、櫻木堂をもっともっと有名店にする事。みたいな
ジェバンニ
渡守 雛が子供の頃に両親からもらったクマのぬいぐるみ。
雛はそれを今も大切に肌見放さずに連れて歩いている。
自分の口から言いにくい事や困った時は「腹話術」を使って人形に代弁させたりする。
と言うか雛自身、割とぬいとしゃべっていたりする。
子供の頃の雛は家を空ける事が多かった両親の代わりに、寂しさを紛らわすためジェバンニを架空の兄としてごっこ遊びをしていた。すこし口は悪いがいつも自分の傍にいて優しく面倒見の良い兄、そのような設定らしい。
櫻木家に預けられ湊と友達になってからもごっこ遊びは続けられた。湊もひとりっ子だったため、ふたりのお兄ちゃんという設定がそこで付け加えられた。
湊という唯一の友達ができ、成長した雛であったがそのごっこ遊びは高校生になった今も続けられている。
最初は本当にただの「ごっこ遊び」であったが、今では腹話術と声真似が加えられ本当にそこに兄がいるかのような真に迫る演技が行えるようになった。
雛自身、ジェバンニがただのぬいぐるみだと言うことを自覚している。
架空のお兄ちゃんという存在を自分でロールプレイしているだけ。
時々、虚しくなる。優しい兄などどこにも存在しないのだ、と。
本当の返事なんて一度だって返って来ることはなかった――あの時までは。
セリフとか
「良いわ。貴方達にも世界の平和にも微塵の興味もないけれど……」
「それが湊の日常に繋がると言うのなら、護ってやろうじゃない」
「ひな~起きろ~~~!! 今日はわたしと一緒に映画を見に行くって約束だよ~!!」
「……待ってそんな約束、知らない」
「ひど……!! わたし言ったよ……!!
今度の週末、鬼◯の刃の席予約しといたから空けといてって!!」
「……そうだっけ?」
「前に観たいって言ってたじゃん!! だから予約するの頑張ったのに!!」
「ああ……あの時のアレね。いずれサブスクかレンタル入ったら観たいって言っただけで……わざわざ今劇場に足を運んでまで観たいとは一言も……」
「わ……わたし、ひなと一緒に映画が見たくて頑張ったのに、うう、うう」
「おい雛! あんまり湊をいじめてやるナ! お前も今日楽しみって言ってただロ!?」
「ジ、ジェバンニぃ……それはほんとう……?」
「あア! じゃないと雛がこんな時間に目を覚ますわけがないだろウ? こう言ってるが昨日はちゃんと早く寝たんだゼ」
「……お兄ちゃん五月蝿い。せっかく湊から可哀可愛成分(可哀想は可愛い)を補給していたのに」
「ジェバンニぃ……わたしひなの言う言葉の意味が時々良くわかんない……でも教えてくれてありがとう。私の味方はジェバンニだけだよ」
「へへ、なんたって俺はお前たちのお兄ちゃんだからナ!」
「もう良い……。湊ぉ、髪……結って」
「はいはい。まずはシャワー?」
「だいじょうぶダ! 雛昨日は気合い入れてちゃんとシャワーあびてぎゃーーーー」
(思い切り壁に向かって放り投げられるジェバンニ)
「お兄ちゃんは黙ってて」
「そういえば……ひな、ニュース見た? 最近……この街も物騒な事件が多いんだって」
「見てない。でもそうなんだ……まあ私は年中引きこもってるから良いけれど。鈍臭い湊は巻き込まれないように気をつけなさいよ」
「へぇー……ひな、わたしの事心配してくれるんだ?」ニヤニヤ
「べ、別に……そういうわけじゃ。鬼◯の刃は3部作だからね。2部以降、予約取ってくれる人がいなくなったら不便だからよ」
「ひっどーい。でも……もしわたしが何か事件に巻き込まれたら、ひなはわたしの事を助けに来てくれる?」
その質問に私はなんて答えたのだっただろうか?
十数年前のある日、突然意識が覚醒した。
その時の事を今でも覚えている。
ぽつり、ぽつりと自分の額に雨粒のようなものが当たった。
まだ目が醒めたばかりだからか視界は霞んでいて良く見えない。
体の感覚もなく、指の一本さえ動かすこともできそうになかった。
ごろごろと遠くで雷の鳴る音が聞こえて、時々やってくる振動と降ってくる雨粒がやたらと鬱陶しく感じた。
「……お兄ちゃん恐いよう」
声が聞こえる。そう――『妹』の声だ。
まだ目は良く見えなかったがそれだけはハッキリと分かった。
「……ひっ」
また大きく体が揺れた。ぎゅっと体が締め付けられる。苦しい。
否、それよりも……『妹』を安心させるために何か声を掛けなければ。
「…………大丈夫ダ、俺が傍に居ルだろ?」
自分が発した言葉ではなかった。
だけれど、自分が今一番彼女に向かって言いたかった言葉。
「うん……そうだね、お兄ちゃん」
朧げだった視界が徐々に晴れていく中で雨粒だと思っていたものが『妹』の流していた涙だと気付いた。
俺は彼女の胸の中に抱かれていた。時々やってくる振動は彼女が雷に怯えて肩を震わせていたためだった。
声を掛けたくても声を掛ける事はできない。
相変わらず体は指一本も動かすことができない。
彼女の涙を拭ってあげる事さえできない。
俺はただのぬいぐるみだった。
――大丈夫だ、俺が傍に居る。
そう伝えたくて、俺はずっと君の傍にいる。
十数年前のとある日に、突然覚醒した。
自我が芽生えてからすぐに自分がレネゲイドビーイングであり、同時に渡守 雛の兄であることをハッキリと理解できた。
お兄ちゃんなのだから妹は守らなければいけない、そのように思った。
(後に櫻木 湊も妹として加えられる事になるがそれはまた別の話)
しかし覚醒したのは視覚、聴覚、触覚だけでそれ以外の機能は未だ眠ったままで、それも時々、数分から数十分程度の短い時間だけ目が醒めては、また眠りにつく。
なにかの拍子に目を醒まし、また休眠の繰り返し。
妹……雛の覚醒と同時に『兄』も完全な覚醒を遂げる。
IF
「……オーヴァードとしての"才能"はわたしの方があったみたいだね、ひな」
「だ、大丈夫か……雛!?」
「げほっげほっ……やめて、湊。私は貴方とは戦いたくない。貴方を傷付けたくない……」
「ダメだよひな、そんな顔しちゃあ。わたしのひなはいつも自信満々に笑っていなくちゃ」
「貴方はわたしが欲しかったモノを全部持ってた。まだ幼かったわたしから夢とか希望を奪っていった!!」
「今度はわたしが奪ってあげる。忘れられないように消えない傷を残してあげる……!!」
「やめろ……湊!! 衝動に飲み込まれるな!! それ以上は戻れなくなる!!」
「ジェバンニもわたしの邪魔をするの?」
「するさ……なんたって俺は"お前たち"のお兄ちゃんだからな!!」
「お腹からは綿も漏れて腕だって今にも引きちぎれそうになのに」
「そんなぼろぼろの体で、いまのわたしに何ができるの?」
「できるできないじゃあない……やらなくちゃイケない時があるんだ、お兄ちゃんにはナ!!」
「格好良いね、ジェバンニ。でも今この場所で一番強いのはわたし。試してみよっか」
(今の雛は湊とは戦えない。戦わせてはイケない。この命に代えても……助けが来るまでの時間を稼がなくては……!!)
「大丈夫ダ、雛……湊は強い子だ。あの状態はきっと一時的なモノ……早く見つけて助けてあげなくては」
「……私はあの子に酷い事をしてきた。自分の才能をひけらかして、湊を傷付けた」
「子どもだったからって許されるわけじゃない。……顔も合わせられない」
「違う、雛。お前は確かに幼かった湊から大事なものを奪ったのかも知れない」
「だけど今のお前たちは」
「もう……やめて、聞きたくない!!」
「勝手にお兄ちゃん面しないで。貴方なんて本当のお兄ちゃんじゃあないくせに……!!」
「……悪かった」
「…………」
――がらがら、と窓が開く音がする。
「ちょっと、行ってくる」
そう言い残して、ぼろぼろなクマのぬいぐるみは夜の街に消えた。
「痛っ……」
「だ、だいじょうぶ……ひな?」
「問題ないわ、これくらい」
ひなは笑う。
でもその笑顔がとても痛々しく思えるのも、わたしの犯した罪の意識からか。
「変わろうか……?」
あれ以降、ひなは天才ではなくなってしまった。
しゃべらなくなったただのぬいぐるみのジェバンニ。
ジェバンニを甲斐甲斐しくも治すひなの手には何枚もの絆創膏が貼られている。
「だいじょうぶ……私がやりたいの。湊は見ていて」
「うん……うん……」
彼女は天才だった。
だけれど最初から何でもできたわけではなかった。努力する事も才能の一つ。
わたしはひなの近くでずっとそれも見ていたはずなのに。
「できた……!!」
「すごいよ、ひな!!」
「マア…60点ダナ! オ腹トカ、綿ノ詰メガ雑デ三段腹ミタイニナッテルジャナイカ!!」
「縫イ目モモット目立タナイヨウニシテクレヨ!! カワイイ顔ガ台無シダゼ!!」
ぎこちない、ひなの腹話術。ふたりで笑う。
医師の方いわく、彼女の中からウイルスが消滅したわけではない。
今は限りなく数が減っていて、休眠状態にあるとの事。
「……お兄ちゃん……煩い。……せっかく治してあげたのに」
「ジェバンニはいつも可愛いよ!!」
ひなの力は戻らないかもしれない。だけどそんな事はどうでも良い。
ひなはひななのだ。
確かな事はひとつ。今度はわたしがひなを守る。
「ジェバンニも元気になったし……皆に会いに行こう、ひな」
「そうね、皆の顔が早く見たいわ」
「まったく雛は寂しがりやさんだな! 一昨日会ったばかりなのに!!」
「「……え?」」
幻聴……否、確かに聞こえた気がする。
もの言わなくなったジェバンニもひなの力と同じ、眠っているだけなのかもしれない。
また以前のようにひょっこりと急に動いてしゃべり出す事もあるかもしれない。
「……まったく……お兄ちゃんったら、寝坊助なんだから」
その時までおやすみ。
履歴
※コンセLVの侵蝕仕様バグを発見した
今の雛の場合、侵蝕が160を超えるとエフェクトのLVが+2されるが…
コンセLV4になっても下限は7なので、コンセは別枠で修正が必要
(最後のセッションでは160手前で侵蝕が止まったので、露見しなかった)
→Newコンセ仕様(葵ちゃん用に作った)を、雛を動かす際はまた今後修正を当てること
残り15点の候補…また、次があれば。
候補
1.ラストアクション
→戦闘不能時、メインプロセスを行える。行動済みでも可。1シナリオ1回限り
2.魔神の心臓
→このエフェクトを組み合わせた攻撃が命中時、そのラウンド間、対象が行う判定のダイスをー【LV×3】個
この効果は対象がマイナーアクションを使用する事で解除できる
3.瞬足の刃、暗黒の槍、因果歪曲を各1上げる
4.このまま将来的にシーズン2を始めるのなら…温存。
ヴァリアブルウェポンで武器(使役できる人形)を増やすのも手→重力弓の可能性(合計50点必要)
5.アイテムのサイドリール
キャラクター新規作成時の準備
①ゆとシートのキャラクター編集画面で「ユニット(コマ)設定」を開く
1.ステータスの追加
以下の項目を追加する。初期値は0
【ダイス修正】
【C値修正】
【達成値修正】
【攻撃力修正】
2.チャットパレットの編集
手動パレットのテキスト欄に、設定しておきたい情報を書いておくと後から貼り付けなくて良いっぽい。
②ココフォリアへ出力後
1.パラメータの「侵蝕率ダイスボーナス」の欄に次の値をコピー
(({侵蝕}/60F)/({侵蝕}/60F+1)C*(1-({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C)*(({侵蝕}-60)/20F+1)+({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C*(1-({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C)*(({侵蝕}-100)/30F+3)+({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C*(1-({侵蝕}/240F)/({侵蝕}/240F+1)C)*(({侵蝕}-160)/40F+5)+({侵蝕}/240F)/({侵蝕}/240F+1)C*7+({侵蝕}/300F)/({侵蝕}/300F+1)C)
2.パラメータの「侵蝕率ダイスボーナス(エフェクトレベル)」欄に次の値をコピー
(({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C+({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C)
チャパレ修正テスト中。問題なさそうだったら、消す↓
### ■汎用
1D 【シーン登場】
2D 【クライマックス:意思で衝動判定後、2D侵蝕増加】
:侵蝕+
:HP-
:侵蝕+2 【斥力障壁】を打ち終わった後
:侵蝕+3 【因果歪曲】【暗黒の槍】を打ち終わった後
:侵蝕+4 【勝利の女神】【さあみんな、開演の時間よ】を打ち終わった直後
:侵蝕+10 【大いなる厄災の逆鱗】を打ち終わった直後
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 19 | ||||
| 1 | 2025/08/29 | 『Future of Girls』 | 20 | 味噌汁の出汁 | 黒柳 |
| 2 | 2025/09/16 | 閑話:童話と乙女 | 5 | 味噌汁の出汁 | 黒柳 |
| 3 | 2025/09/30 | In search of BE-ING | 20 | 味噌汁の出汁 | 黒柳 |
| 4 | 2025/11/02 | 閑話:櫻木湊はオーヴァード? | 6 | 味噌汁の出汁 | 黒柳 |
| 5 | 2025/11/18 | War for your Liberty | 30 | 味噌汁の出汁 | 黒柳 |