ショートカットの黒髪と黒目の長身の女性。
整った容姿に背の高さや髪型もあって街を歩くだけで男女問わずに割と目を惹いてしまう凛々しいという言葉の似あう美人。性格は明るく社交的だが表の仕事もあってか本心をあまり表に出さないようにしている。
趣味はひとりスポーツ観戦やソロキャンなど"ぼっち"のアウトドア派。休日は車を飛ばして各地でブラブラしている。

元は神城グループが経営するモデル事務所に所属しながら活動する企業エージェントの1人だったが独立してショーやファッション雑誌を舞台としたモデルとして活動を行いつつ、UGN横浜支部のイリーガルとして登録をして要請があった場合のみ協力をしている。

直接的な戦闘能力は皆無に等しく、他者の間接的な支援や妨害に特化している。《遺産》の一つである「海鳴の石板」と契約をしており仕事に対しては合理的な思考を行うことが度々あり、それが原因で同僚と衝突することが多いが自分の能力とは相反している事が悩みの種。その事もあってできるだけ少人数での行動を心掛けている。

神城グループの企業に勤務する両親の元に生まれ育つ。中学生になったある時、両親の会社による家族検診と言う名目でレネゲイドウィルスへの適性検査を受け、高い適応性を見せたためオーヴァードへの覚醒実験に参加し覚醒を果たしてしまう。覚醒の影響もあり周囲に比べて抜きんでた容姿を保つ事となり、やがてそれがやっかみとなり騒がしくなる周囲に辟易としていく。

その結果、気を紛らわすかのように神城の施設でのレネゲイド訓練に没頭。後に「神の嬰児たち(フェアリーシリーズ)」と呼ばれる事になる神城グループの反会長派のプロトタイプエージェントとして訓練・調整を行い、《遺産》との高い適合性も発揮して契約者となった。

その過程は神城内部でのモデルケースの一つとなり、訓練課程終えて高校卒業と同時に表向きは神城グループのモデル事務所のモデルとして、裏では正式に企業エージェントとして活動を開始した。

そのまま神城グループのエージェントとして活動をしていたが自分を顧みずに研究に没頭する両親や、会長派と反会長派に分かれて内部での権力争いに執心する上層部とその命令を聞く直属の上司などに嫌気が差して独立を決意。

上層部の判断は既にプロトタイプとしての役目を終えていた事もあり任務に忠実ではないエージェントを飼う必要もないと判断され放逐を決定する。しかし現場の研究チームからは研究成果の一部ともいえる朔良の流出を防ぐため引き留め工作を行うがその全てを辞退。

それでも執拗にコンタクトを取ろうとする古巣の手から逃れるために知人を通して「表の仕事であるモデル業の斡旋と立場の保証と引き換えにイリーガルとして登録を行い要請の際はUGNに協力する」という取引をUGN横浜支部の支部長と行い現在にいたる。

両方の瞳にレネゲイドで調整をした"義眼"ならぬ"偽眼"を複数宿し、それを状況に応じて切り替ながら文字通り相手を"視る"だけで様々な影響を与える能力を使う。邪視・魔眼の始祖と呼ばれる「サリエル」を模倣した"偽物の天使"を揶揄して偽眼の堕天使(デミサリエル)と呼ばれるようになった。