設定

「稲浪菜乃花、ですか？すみません、そういった人物には心当たりが……
　───あぁ、『その名前』は知っています。過去の“プラン”における、重要人物でしたから。
　ですが、今の彼女は自分の運命を進んでいる。……あるいはそれが、彼女の役割なのでしょう。」

─────“プランナー”都築京香、ＦＨ時代を思い出しながら

プロフィール

概要

　「はじめまして。私はＦＨセル『花園』を束ねさせていただいている……“｜秘蜜の謀略《ブルーミング・ロジック》”と申します。
　以後、お見知りおきを。安心してください、無益な殺生はしません。それが私の……『プラン』、ですから。」

　“｜秘蜜の謀略《ブルーミング・ロジック》”稲浪菜乃花は、管理された欧風庭園の温室から冷静沈着に指揮を執る、ＦＨセル『花園』の若きセルリーダーである。その出自の大半は謎に包まれているが、その佇まいは伯爵令嬢の如き気品を湛えている。普段はその正体を隠し、各界の著名人が参列するようなパーティーに参加する様子も目撃されている。あるいはそれも、彼女の卓越した情報操作能力の賜物なのかもしれない。

容姿、外見

　身長155cm・体重44kgの華奢な肢体。陶磁器のように澄んだ白肌を湛え、肩を優雅に覆う白銀のストレートロングヘアが知的な佇まいを際立たせる。澄んだ青い瞳は深遠な思索を秘め、見る者を惹きつける。首元から肩へと広がる繊細なレースヨークに、アンガジャントで飾られた袖が品格を添えたワンピースは、ビクトリア朝調の高貴さを漂わせる。つば広帽子や日傘まで含めた全身を白で統一した装いは、神々しさすら感じさせ、その威厳を一層際立たせる。胸元に控えめに咲くミニチュアコサージュのブローチ、小鳥や蝶を描いた銀製ティースプーンを携える所作には、まさに令嬢ならではの気品が滲み出る。

性格・人物像

　常に淡い微笑みを湛えながらも、その瞳は冷静に物事を見透かしている。優雅な言葉遣いで仲間を包みつつ、戦術命令を発すれば少しの迷いも許さず即座の行動を要求する。無駄を嫌い、すべてが計算された動線の上に成り立つ立ち振る舞いは、まるで緻密に剪定された生け垣のごとく美しく整っている。庭園ではウサギや小鳥たちに囲まれ、そっと手を差し伸べる無垢な一面を見せるが、その背後にある知略と策略の深淵は誰にも覗かせない。

能力、技術

　ノイマンとオルクスのシンドロームを併せ持つ｜雑種《クロスブリード》のオーヴァードである。未来を予知したかのように的確な戦術指令を下し、あらゆる情報を隠蔽・捏造できる情報操作能力は、別セルのエージェントからも一目置かれている。しかし、個人での戦闘能力は他のオーヴァードに大きく劣り、実際の白兵戦では戦力として期待できない。そのため、普段は管理庭園からの指示に専念し、前線へ赴く際にはセルメンバーや護衛を率いて“司令塔”として指揮を執っている。頭脳戦においては無類の強さを誇るが、肉弾戦は不得手である。

経歴、過去

　本名は｜春日花蓮《かすが・かれん》。春日一族の令嬢にして、生まれながらのＦＨエージェントだ。彼女の役割は“プランナー”都築京香のバックアップを務めることであり、幼少期から都築の振る舞いを間近で学び、教育を受けて育った。
　やがて都築京香はＦＨを離れ、ゼノスを立ち上げる。混乱する春日一族はゼノスへ転じる者、ＦＨに残る者に分かれる中、花蓮が選んだのは都築のプランを離れ、自らの手でＦＨに貢献し続ける道だった。その挑戦はやがて方針を改めた都築京香を超え、かつてのFH時代の都築が正しかったことを証明するものとなる。この功績は“｜反逆の聖人《イスカリオテ》”アルフレッド・J・コードウェルにも「ＦＨにおいて信頼に足る存在」と評されるほど。その後、彼女は名を稲浪菜乃花に改め、春日一族の名を捨てる。白紙の状態から実績を積み上げ、ついにはセル『花園』を築き上げるに至った。

その他

履歴

タロットダブクロ、もといDD22に当選したことを想定して創られた悲しきデータ。
設定もよくできているので、いずれどこかで使う。が、ひとまずPCデータとしてはボツ。

セッション履歴