容姿・経歴・その他メモ

堺　泰平（さかい　やすひら）は２年前に事故に遭うまでは、不動産会社に勤めており、レネゲイドウイルスもUGNもまったく関係のない人生を送っていた。
しかし堺が勤めていた不動産会社はかなりの業績重視で、お客さんの不利になるような物件だと知っていてもそれを話さずに売らなければならなかったり、無知なお客さんを騙すような売り方をしなければならなかった。
だけど堺は「自分が生きていくためには他人がどうなっても仕方がないこと」と目を瞑り、日常を送っていた。

だが２年前のある日の通勤中、堺は駅の長い階段端で座り込み、具合を悪くしてそうな女性をみかける。
初めは自分も出勤しなければいけないので、面倒ごとに巻き込まれないよう無視しようとした堺であったが
女性が階段から立ち上がった際、立ち眩みで身体が前に倒れ込みそうになる。その時、堺は咄嗟に身を挺して女性を助けた。
死ぬ間際になって堺はようやっと「ああ、自分の本心は人を助けたかったんだな」と自分の本当の気持ちに気づくことが出来た。

その後堺は長い間眠りについていたが、火葬場に運ばれ燃やされそうになった直前にオーヴァードへ覚醒し、無意識でワーディングを展開して荼毘を阻止する。何がなんやら分からず呆然としていた堺の元に、ワーディングが張られた異変に気が付いたUGNが駆けつけてきて保護される。
レネゲイドウイルスのこと、自分がオーヴァードに覚醒したこと、UGNの活動内容を説明された堺は、自らUGNに加入し働くようになる。

ただ、生前の反省を生かしてある程度自分の気持ちに正直に生きると決めた堺は――あまりに怠惰な人間となった。
「お腹空いた……コンビニ行かなアカン……でもめんどいなぁ……出前でええか……（ぐだぐだ）」といった風なダメ人間になっているのだ。
ただ、一度死ぬ前まではきちんとした社会人を務めていたので、気持ちを切り替えさえすればちゃんとした人間になる。

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