容姿・経歴・その他メモ

　クラスではほとんど目立たず、誰と喋るわけでもない空気のような存在。それがクラスメートから見た宵月の評価である。
　その評価にたがわず陰キャでコミュ障を自称する宵月は、しかし裏の顔を持っている。ネットで受けたいじめられっ子からの相談をもとに、いじめの主犯に対して素顔を隠し闇討ちを行う復讐代行者・エクスキューショナ―の正体が彼なのだ。
　かつてヒーローに憧れる少年だった宵月は、中学の頃いじめを止めようとしたことで逆にいじめの標的となり、強いトラウマを負った。
　引きこもりになった彼は祖父の預かりとなるが、そこで復讐を為すための古武術を学び身体を鍛えることになった。
　祖父曰く、「恐怖を理解せよ。解体し解明し、その根源を知るのだ。『分かって』しまえばそれはただの条件に過ぎない。凌駕するのは簡単だ」。そしてただ自信をつけるためだけに人の壊し方を会得させられた宵月は、かつてのいじめっ子たちに復讐を果たした。
　高校に上がり、平和な日々を取り戻した宵月は、しかしダークヒーローとしての生き方に憑りつかれている。親を亡くし引きこもっている親戚の少女・峰部星光の世話をすることになった彼は、彼女の力を借りてネットで情報を集め、仮面をかぶって復讐を代行することを己の趣味と定めた。今やエクスキューショナ―の名前は恐怖の代名詞として近隣の都市伝説になっている。

　宵月は基本的に心優しく、困っている人間を放っておけない性格ではある。他の人間が見て見ぬふりをするような場面でも、マスクを着けてスイッチを切り替えることで果敢な決断を行うことができる。「素顔をさらして人助けは出来ない」というポリシーがあるだけで、顔が隠れていれば何をおいても他人を助けようとする人間だ。ただ、自分が他者に暴力を振るうことでしか生を実感できなくなっている異常者なのは、否定しようも無い事実と自覚している。それは一度死に、超常の力を持って蘇ったとしても変わらないのだろう。標的に、ジャームやFHが加わるというだけで。

　覚醒した宵月は、《擬態の仮面》によって漆黒のダークヒーローに変身する。その腕は軽々と人体を粉砕し、並み居る障害を切り裂くだろう。

セッション履歴